momomo1124’s blog

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泥濘に落ちた雫 感想③

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まだやるのかよって感じですが笑

いやほんと、正直まだ全然語り足りないんですが、それほど今月の列伝は良かったということで←

 

今回は全体的な物語の構成の話です。

一応ここから下閲覧ご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい、全く懲りる気配がなくてすみません、

まだ感想やりまーす笑

 

正直今までの列伝の中ではこの流れはちょっと駆け足すぎるかなーとか、こんなに早くこんな深い関係になるか!?とか、なんだかんだで突っ込みどころがあったものもありました。

 

吹雪舞う蒼の原風景とか特にそうでしたね、

勿論尺の問題、データの容量の問題、コスト的な問題等あるんだろうなとは思うものの、それでちょっとうーん、、、と思ったりしたのも事実です。

幻獣の生まれる過程みたいな物語は好きなんですけどね。

 

今回は、キャラクターの関係性・心情の変化だったり、エンラとルイレンの姉弟愛がなぜこんなにも深いのかっていうのにも、二人のやりとりが多めだったので説得力がありました。

 

エンラがルイレンをどれほど想っていたのか、それに応えるようにルイレンからのエンラへの想いも伝わってきたからこそ例のシーンは込み上げるものがありましたね〜。

 

スラッジとフェンテの関係性も、そりゃあんなに素直で真っ直ぐなフェンテの前ではスラッジも折れるというか、心情の変化も生まれるよな〜って。

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そりゃこんなこと言ってくれる子を嫌いになれないですよね笑

スラッジの過去も相まって、後のシーン(ここの回想シーンが終わりの方で出てきます)からもわかる通りスラッジにとってこの言葉は特に響いたんじゃないかなと思います。

スラッジだけじゃなくて、人なら基本的には誰もが言われたい言葉なのかなとも思ったり笑

 

あ、あと、始まり方と終わり方!!個人的には今までの列伝の中で一番好きでした。

列伝の始まり↓

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列伝の終わり↓(思いっきりネタバレですがこれまでの過程を知るとよりくるものがある)

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朽ちゆく瞳に何が映ったとて←朽ちゆく幻獣の瞳に何が映ったんだ?≒幻獣にどんな物語があるんだ?

と興味を誘うような感じで、

この最後のシーンのちょっと前に、朽ちゆく瞳に映ったのは現代に生きるユーリ(フローゼの妹、ファルスの出身。フェンテはファルスの祖であるから、ファルスの剣術が受け継がれている)の姿で。

あと、前回の感想のスクショにもある通り、フェンテはスラッジにも剣術を習っており、まあスラッジだけではないですけどフェンテの剣術の中にはスラッジの剣術も含まれているわけです。

再臨サヴェジガスト(幻獣化したスラッジ、始まりのシーンの左に映ってるやつ)は、ユーリもファルスの出身であるので、つまりフェンテの剣術が現代まで受け継がれていることを見たんですよね。

 

そこから、サヴェジガストは何を思ったのか。

私的には、一番は剣術が受け継がれていることの安心感かなと、、、今ではファルスが亡国になってしまったことはサヴェジガストには知る由も無いと思うのでそこは置いといて。

 

あとは、フェンテは2000年前の人で不老の術も施されていないはずですから、現代においてはとうに故人である→フェンテに対して、お前の剣、ちゃんと今に受け継がれてるぞ、ってことも思ったのかなーとも、、、

直接的なサヴェジガストの台詞はありませんし幻獣なので喋れませんからね、あくまで想像ですが笑

 

あ、再臨サヴェジガストは12月に出た列伝 落日の王国と暁の後継者にて蘇らされております。

(幻獣はノア、燭台がある限りいくらでも蘇られるみたいです)

その時のシーンの一部が、今月の列伝では再臨サヴェジガスト目線でも描かれている感じですね。

 

加えて、始まりと終わりにある、幻獣とは災害であり〜人間たちに知る者はいない、

という言葉も、幻獣だって人間が生み出したものですよ、元は人間であり、彼にも物語があったんですよっていう皮肉が込められているような気もします。

 

幻獣は災害であり、現象である。というのは、現代に生きる人にとっての捉え方のように思いますが、2000年前は、人は大事なものを守るために幻獣化してしまったんですよね。

現代人と2000年前の人の、幻獣の見方のギャップも暗に示してたりもするのかなーとも思ったりしました。

 

今回は、一つの物語として完成されていたのが良かったですね。

たまに、いやこれ絶対続きあるでしょ!?って感じでとりあえず最後に伏線投げられたまま終わっている列伝もあるのでw

それだとまあ今後の予想をする楽しみもありますが、どちらかというと列伝良かったーってよりこれからどうなるの!?って気持ちが先行してしまうので笑

 

エンラとルイレンの絡みのシーンが多かったのも事実ですが、それが上手いこと物語を引き立てるためのものになっていたので不自然な感じはしなかったです。

ちなみにエンラのその後はすでに昨年2月の列伝、悠遠の仙女と灰煙の名医で語られています。

エンラの過去って実はこうだったんだよっていうのが今回の列伝では描かれています。

 

今回は物語の構成も良く、程よく読み手に想像を任せてくれるところもあり(かなりわかりやすいですが、頭弱めの私はその方が助かるw)

色々と良かったですね、本当に。推し列伝の一つに加わりました。

 

とりあえず、今回の感想はここまでで笑

 

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