新列伝 祈りの翼と英雄の歌 感想③
今回はネタバレという程ではありませんが、列伝内のスクリーンショットを含みますので、そういうものは一つも見たくないという方はリターンをお願いします。
今回はあまりネタバレという程ネタバレではない小ネタです。毎度毎度チラ裏感想失礼します。
①今回、国の説明があったのがありがたかった
いやこれはわかりやすくてありがたかったです!!
国の位置関係やどういう国なのか、国同士どういった関係性なのかが地図付きでの説明があり、こういった描写の配慮は良かったですね。
クリプトラクトでは国が沢山出てくるので笑、ごっちゃになってしまったりこの人どこの国の人だったっけ…という現象が起きやすいんですよね。
物語を読むにつれて、急に国の名前が出てくるとこの国何?どこだっけ?っていう疑問が残ってしまいがちなので…(カタカナ苦手な脳みそ…)
こういう図は助かりました。お陰様でいつもよりこんがらがらずに物語を読み進められました。
②クリプトラクトにおける歴史についての記述が良い
こういった記述は過去について語られる列伝では度々見られますが、本当にそうですよね。
実際の歴史の教科書だって年表と何年〇〇の乱、何年〇〇戦争、この時に〇〇と〇〇が対立し、〇〇が勝利を収めた。
くらいの記述ですもんね。
本来はどういう経緯でどうしてその出来事が起こったか、そこに携わる人物はどのような人物だったのか、というところまで紐解いて(多角的な視点で学ぶのが大事だと思っています)
現代や未来のためにどう活かせるかを考えて、そこまでやってやっと歴史を学ぶ意義が生まれると思うんですがね。
私個人として思うことは、第一次〜第二次世界大戦に関してはもっと授業時間を増やした方がいいのではと思っていますが、意外とあっさり終わるというか、歴史を順に授業でやっていくと大体高3でこの辺りを学ぶことになるんですよ。
まあ高3にもなれば私の学校では大体周りは授業中に自分の大学受験の勉強をしていたし、そのために学校を休んでいた人も多数います。そりゃそうなりますよね。
とはいえ授業時間って限られてるし、仕方ないのかなあ。勿論私の学ぶ姿勢にも問題があったと思うので当時の先生に責任転嫁するつもりはないですけど…
私は学生時代、まあ周りもこんな状態でしたし当然予備校も学校も点を取るため、受験に成功するための知識やコツ、試験に出やすいポイントを教わったくらいでしたかね…あと謎に教科書読まされるやつ…ただこの辺りはどんな先生に教わるかも深く関係してきそうですけどね。
なので日本史は暗記さえすれば点取れるラッキー科目程度としてしか見たことがなく、ただの文字としての記号として暗記していただけでしたが、歴史を学ぶ意義はそんなことではないと今は思っています。
話戻って、私の中でこの記述は結構皮肉めいた感じで好きなんですよね。
歴史書は基本的に都合の悪い事実は残さないし、歴史書で英雄だと名を残されればその人は英雄になる。
その時代に特化した書籍でないと(しかもそれも歴史修正主義、証拠を揉み消しこんなことはなかったと書かれれば、"そんなことは事実としてなかった"との誤った認識が広がるだけ)
なかなか出来事の内実だったり、人物像を知ることは出来ないですよね。
というか全ての事実を知ることはその時代に生きていなければ不可能ですし、逆にだから書籍や写真があったりして、その中で何が事実としてあったのかは私達で判断するしかありません。
ただ、歴史書であってもその人物像って著者の主観に左右されるところもあるので、特に人物に関しては何を事実と判断するかは難しいところがあると思います。
私はクリプトラクトのこういった記述でハッとさせられたというか、確かに私はその人物の背景とか、出来事が起こった経緯とか、全く気にせず歴史をただただ記号として暗記していただけだったんだと自然と気付いたところもありますね。
自然に歴史に対する姿勢が変わっていっていたというのかな…クリプトラクトの過去に関する列伝を読みながらああこの時代にはこんなことがあったんだ、この人はこういう思いでいたんだということを知るうちに、え、ちょっと待って現実の歴史もこういうものなんじゃ…?って笑
今はちゃんと現実の歴史も学び直しつつ、クリプトラクトの過去の話を回想する列伝も歴史書を見る感覚で楽しませてもらっているというのは良い表現なのかわかりませんが…
まあ、歴史に対する姿勢が自分の中で変わったのは良かったなと笑
気付くの遅っ!って話でもあるんですけどね笑
長くなりましたが、今回の小ネタは以上です!
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