momomo1124’s blog

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鉱国の翔龍と英雄の歌 感想③

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今月追加された列伝:鉱国の翔龍と英雄の歌

の感想です。

 

*ここから下、列伝内のスクリーンショットを載せている為、まだ列伝をご覧になっていない方は閲覧ご注意下さい*

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は、段々とゾラへの不満が溜まっていったドールの民が起こした反乱についてです。ここ結構リアルでしたね。

 

結局、反乱してもそこで犠牲にならなくていい人が犠牲になってしまったり、明らかに国力が上の相手(まあでもそれもドールの民の努力の成果を吸い取ったからだろうと思うとなんか腹立ちますよね…)で、やっぱりそういう人達ってちゃんと貧富の差が出来るように上手いことやりくりしてるんですよね。

やりがい搾取というのもあったり、貧困ビジネスというのもあったりします(これらもほんの一部分に過ぎません)

例えば、これも一要素にすぎない話で実際はもっと色々な要素があるんですけど、正社員増やさずに派遣社員やアルバイトとして雇ってコストカットしてたりとか。

 

その貧富の差っていうのは決して経済・物資的な観点だけではなく(もちろんこれが基本にあるとこは間違いないですが)、個人的にはやっぱり文化資本に触れられるか、要するにとても抽象化すると世界は広い、色んな人がいるってことを知る機会が多いか否か、ってところだと思うんですよね。

 

クリプトラクトの世界ではどうかわからないんですけど、現実では何をするにしてもお金がかかるので。

でもそれも当然なんです。文化資本を提供する側もお金かけてやっている、生業としているから、全てを無料でやってたら提供する側は食べていけなくなり、文化資本提供してる場合じゃなくなりますよね。

クリプトラクトも列伝は無料で読めますけど、それもガチャとかの課金要素で儲けたお金で列伝を作る費用を賄ってると思うんですよ。

ただ、市立図書館とかはちょっと別ですけどね。まあ税金だとしても結局お金と言われればそうなんですけども…

でも、お金がなければなかなか文化資本にアクセスすることは出来なかったりするし、となれば提供側にもお金が回ってこない。その点使い方は重要ではあるものの、インターネットってすごいですよね。

 

勿論今回の列伝では経済(お金)・物資的な貧富の差を描きたかったのかもしれませんが、例えば、リンシャンをはじめとするドールの民は疑うことを知らないわけですよ。

勿論なんでも疑えと言いたいわけではないんですが、例えばリンシャンにとってシェイドは誰こいつ?的な存在なわけですよね。

まあ誰こいつ的な観点ではフェイロンに対しても同じことが言えるわけですけど、フェイロンはシェイドみたいに小賢しくはないので

ここで私達はシェイドがやばい奴ってことは知っているので、シェイドに対して研究の成果、過程なんて見せない人が多いと思うんですよね。こいつはやばい→絶対なんか企んでるってなると思います。少なくとも私は。

過去の列伝を見てる私達はまずシェイドはやばい奴っていう認識があるから疑いますし、こいつに研究成果を気安く見せるのはまずいって思いますよね。

 

でもリンシャンは、亡くなった父親と母親に会うために死霊魔術を研究していて、シェイドに君のお父さんとお母さんに会ったことがあって、ご両親に死霊魔術を教えてもらったんだと言われたら飛びついてしまうのも無理はないと思います。リンシャンもお父さんとお母さんに会ったことがある人は初めて!って初めは喜んでるし釣り文句には最適ですよね。シェイド小賢しすぎだろ

 

ただ、ここでリンシャンを責めるのは違うと私は思うんですよね。だって大元はリンシャンの研究の成果だけ搾取してリンシャンを殺そうとしたシェイドが悪いわけですし。ここはシェイドに明らかに悪意があるわけで、シェイドが悪いと言わなくちゃいけない。

 

ここで少し話戻りますが、貧困の良くなさみたいなのってこういうところだと思うんですよ。勿論経済的・物資的なものを持っていないのが貧困っていうのがベースにあります。だから色々な情報にアクセス出来る機会も減りますよね。で、まるで世界がそこしかないかのように無自覚に錯覚してしまう。時にはそれ故に窮地に追い込まれたりもしてしまう。

これがまずいというか、基本的に貧困は連鎖するし、それは良くないと言われている理由の一つだと思っていて。

今は動画サイトのような無料で気軽にアクセスできるものも増えてますけど、悪質なのも当然混ざっています。それを悪質だと見抜くために色々なことをいい意味で疑うのって必要だと思うんですよ。判断材料をなるべく多く持っておくというのかな。

まあ他にも色んな世界がある、色んな人がいると知ったり交流するのは生きる上で手助けになってくれたりもしますし。私はこちらを強調したいですがね。

そりゃあんまり疑いたくはないですしなるべく人に優しくはいたいですが…少なくとも私達人間が生きるために、何かを判断するという行為は必要不可欠だと思います。

 

まあけど何度も言いますけど悪いのは善意につけ込む奴、シェイドですよ。だからシェイドにはNOを突きつけないといけない。と私は思います。

これで責められた方にも落ち度があるとか言うのはいじめられる方にも原因があるって言うのと同じ。いやいじめる以外にも取れる方法あるだろ。って私は思うんです。

でも、同様にいじめをする人間も人をいじめる以外の方法を知らなかったり、もっと楽しいことなんて世の中にいくらでもあることを知らなかったりするんですよね。

この辺りはいじめの加害者を庇う道理は一切ないと思いますし徹底的に断罪していく必要があると思うと同時に、ケアも必要なのかなと思ったりも。

 

ここ最近の列伝はこのご時世と相まって(るのかはわかりませんが)割と怒りを向ける先を見失うな、ってメッセージが強い気がします。あと、結局貧困でもなんでもまずは構造(相手の手の内)から見ていかなければならない。これも本当にそうだと思います。先ずは相手がどうやってるのかを知った上でないと、根本的な解決には向かわないんですよね。

 

結局どんな目標・目的がある上で私は怒るのか、それがただ自分の中でのストレス発散になってしまってないか、っていうのは常に気をつけたいですね。

たまにはなんで私これに対して怒ってるんだろうか、とか考えて原点に立ち返ってみたりすることも常々必要かもしれませんね。これは自戒ですが。他者にこれ強要して怒りの声を封じようとするのはまた話が別になるので。

 

随分脱線しましたが、

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ここのリュウイはナイス!と思いましたね(初めてリュウイ褒めたかもしれない…笑 でも私はいいキャラしてると思いますよ!でもフェイロンのことはいじめないで!)

これより前のシーンでは、ゾラに対しドールの税を軽減してくれないかと頼んでいたりして、ゾラの兵士になりながらドールへの恩返しを忘れていないしドールの窮状をゾラ兵に訴えられるいいやつ。

あと独断で一人でドールを助けに来るしゾラの兵に期待すんなって釘もさせるいいやつ。

 

残酷ですが実際こうなんですよ。ゾラは大国であるし裏で操ってるのがシェイドですからね、そう簡単に倒せる相手ではない。ドールから搾取したゾラの方がいい武器を持っているし経済的にも物資的にも明らかに有利ですから。

でもドールは反乱の運気が上がっていて、より視野が狭くなってしまっている状態ですね。とりあえずゾラを許すなみたいな。

 

リュウイのように現実的に考えて釘を刺して反乱を止めようとしてくれる人こそドールを想っているように思いますし、f:id:momomo1124:20201027220144j:image
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彼もドールの民には無駄な犠牲を払って欲しくないから厳しい言い方でもとにかく反乱を止めろと言っているわけですね。

リュウイの言う通りだと思いますね。国を守るってある種こういうことでもあるんじゃないかな。それぞれの国の状況を俯瞰的に見て適切な判断が出来ること。

リュウイはいい兵士になると思います。大丈夫だよ!私達ならゾラを倒せる!という幻想?机上の空論で煽る人より私的にはリュウイがよっぽど優しいと思いますがね。

ふわふわ幸せユートピアを見せた後の現実が一番しんどいですからね。

だったら最初から現実見て地道に対策考えよう、の方が良いと思いますがね。

でも、やっぱり俺たちなら出来る!!みたいな精神ってどの時代でもあるものなのかな。危険だと思うんですがね。

 

今回はリュウイが現実的に物事を捉えていてかなりキーになるキャラクターであり、学ぶことも多かったです。教材にしてごめん!笑

理想と現実のギャップを埋めていきながら、フェイロンが絶望させすぎないいい塩梅になってましたね。やはりロン族は最高。(いつもこれ)

 

だいたい言いたいことは書けたと思います。

正直まだまだ広げようと思えば話は広げられるのですが、キリがないので…また思うことがあったら追加で書きます。

 

今回は以上です!

 

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