momomo1124’s blog

好きなものなどひたすら壁打ちしています。

飲食店の機能について思うこと

このご時世で特に飲食店が槍玉に上げられているイメージなので、改めて個人的に飲食店の機能というか存在する意味を考えてみたいと思います(あくまでも個人的な意見です)

 

①単純に食を楽しむため

自分では作らない・作れないものを、作り手に対しお金という対価を支払って楽しむ。

例えば私は甘いものが大好きなのですが、国内外で修行を積んだパティシエの方々の味って絶対に自分では作れないので。

そういうのを楽しむために、新しい発見があったりとか、食べて美味しい!幸せ!みたいないい気分になったりだとか。(この辺りの基準は個人個人の感覚が変わってくるので、一概にみんながそうとは言えませんが)

 

②料理が面倒、料理すら時間がないという方のためにも機能している

料理は面倒だけどなんかお腹空いたし手軽にお腹満たしたいという方だったり、

普段自炊しているけど今日はなんか面倒だから出来合いのものを買うかという気分の日もあるでしょうし、基本外食しかしない人もいらっしゃるでしょうし。

特に料理好きではないから料理する時間を別の時間に充てるために外食する、という理由だったり、

様々な事情がある方々のニーズに応えるという意味でも機能しているかと思います。

 

まあそれならコンビニ弁当でいいじゃんとなるかもしれませんが、コンビニ弁当も種類に限界がありますし、全てを網羅出来ているわけではないので。

あと、あのお店のあれが食べたい!とかっていうのもある人はあると思いますし。

そういう意味でも飲食店はなるべく多様なニーズに応える機能があると思っています。

 

③飲食を通しての出会いの場

これはバーとか個人店がより当てはまりますかね。チェーン居酒屋もそうかもしれないですが。

不特定多数の人数が同じ場にいることで、特にお酒が入っていればそこから新しい出会いがあったりするかと思います。

まあ、これは飲食に限らずライブハウス(音楽)とかも同じことが言えると思いますが。

 

お酒がなくても、私の地元というか地元といっても電車で数駅の距離はありますが、地元密着型カフェがありまして、

宣言前にたまに行っていたのですが、地元の顔見知り(だと思われる)方々が和気藹々としていてああ、こういうの良いなあと思いましたね。

孤独を防げるある種のゆるいつながりになるというか。

 

学校のクラスでもない、家族でもない、会社での部署(チーム、強制される関係性)でもなく、例えば店主さんを通して他のお客さんと仲良くなるとか、店主さんと話して仲良くなって、あぁどうも、みたいな挨拶交わして軽く話して。

みたいなゆるい人とのつながりって今後結構重要な社会的機能を果たすんじゃないかなーと思っています。

もちろんゆるいつながりなので強制力はないです(それ故に、距離感が掴めない問題も同時に発生するとも思いますが)

でも、それが逆に心地良いって方もいらっしゃるかとは思うんですよね。

次に続く話とも連動しますが

 

④家族の一員でも会社の組織の人でもなくなれる時間の確保(空間的な側面も)

私は人間には多面性があると思っていて、家族でいる時の自分と会社にいる時の自分は勿論その場その場で振る舞いを分けますよね。

ただ、振る舞いを分けるということはその役割を無意識に果たそうとしていることで。

私は家族でいる時は家族、会社にいる時は会社での自分の役割を果たすために一人になって色々考えたり無になったり、こうやってブログを書いて考えを整理する時間が必要です。

なので、私は一人の時間が必要です。自分はそういったパフォーマンスをすることが必要な人間なので。

 

逆に家族といる方が、恋人でも友達でも、会社の人といる方がいいし一人でいると落ち着かないという方はこの点は無視してくださいね。私個人の考えなので。

 

先程の点と連動しますが、何にでも誰のためでもない自分のための時間を、物理的に「ひと個人」になれるスペースから確保するという方もいらっしゃるかと思っています。

あと、非日常的な空間含む食を他の誰にも邪魔されず自分のために自分が楽しむことも可能だと思います。

 

⑤人目がある場所で人と会う安心感

単純に、例えば仕事柄断ることはできないけどクローズドな場所で会いたくない、若しくは危険がある人と敢えて人目があるところで会うとまあその後どうなるかにもよるので100%の安心の保証にはなりませんが、危険を防げることもあるのかなと思います。

 

⑥好きな人と食を通して交流することの楽しみ

自分は飲食店はこういう時にありがたみを一番感じています。

友達とあれ食べに行こうって一緒に食べに行って美味しいって言いながら色んな話するのがやっぱり自分にとってはかけがえのない時間です。

お酒好きな方はあそこのバー雰囲気いいしドリンクも美味しいから行こうよってなるのかな、そういうのも楽しそうですね。

 

学生時代はよくあの焼き鳥屋さん行ってからのあのバーに行くっていう定番の流れに安心して楽しんでましたね!笑

楽しかったなあ。お互い別の人と行ったり、ご一緒させてもらったりもして。

要するに人と人をつなぐ場としての機能も果たしていると私は思っています。勿論単純にお腹を満たしたい人のための場としても。この辺りはお店のコンセプトによるんでしょうけどね。

 

 

ご時世的に仕方ないところもありますが、連日飲食店がどんどん潰れている、お店を閉めざるを得なくなるという報道を目にしてなんだかモヤが晴れません。

改めて飲食店の役割というか、いかに飲食店がこれまで楽しみをくれていたか、又同時にこれからの飲食店の在り方も考えさせられるような。

とにかくモヤモヤしています。

 

個人的にはやはりここは国民同士で買って支えようとはいえこのご時世ですから国民の財布の紐が固くなる傾向にあるとは思います。

ということは、なるべくお金を使わず貯蓄に回す人が増える→人にお金が回り辛くなり、経済が滞るといった状態になって然りだと思いますね。買わない奴が悪い、飲食店が悪いとかそんな次元じゃない。

そもそも感染症対策としてなるべく外食は控えようという方も多いでしょうし

だからこの規模、しかも未知の感染者という未曾有の危機だからこそ、お店を閉めてくれとか営業時間短縮を要請するならば国からの補償があっても良いのではないかな、と思いました。

あまりにも自助自助言われてますけど、テイクアウト対応の飲食店もよく見かけるようになったので飲食店もすでに自助やっとるわ、って感じだと思いますけどね。

 

飲食店の食材飲料等の仕入れ先も、店舗マネージャーも、ホールやキッチンの従業員の給与も、賃料もあるでしょうし、どれほどのお金と人員の上で成り立っているのかっていう現場の現実を知らないのかな?と疑ってしまいます…

補償がないから飲食店としてはお店を開くしかないし、開いて感染者が出たら出たで世間や地域から叩かれもするでしょうし

もうどうしたら良いんだって怒るのも当然だと思いますけどね。

 

私は出勤せざるを得ない職なので時間が合えば、になってしまいますが、

なるべく無くなって欲しくない個人店のものを買ったりテイクアウトしたり、仕入れ先の農園の直売所て野菜買ったりとかで、微力でもお金を回していければと思っています。

 

これが正解かはわからないですが、自分の選択と感覚を見失わないように、それはどうなんだろうと思うこと含め自分のやれることをやるまでだと思います。

 

まだ安全と言える状況ではないので引き続き皆様お身体ご自愛ください。私も数々の生きがいを胸に生き延びます。

 

少しスッキリしました。読んでくださった方がいらっしゃいましたら、お付き合いいただきありがとうございました。