momomo1124’s blog

好きなものなどひたすら壁打ちしています。

泥濘に落ちた雫 感想①

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ここから下、盛大にネタバレ含みます。

閲覧ご注意ください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今月の列伝、本当に良かったポイントが多すぎて笑

感想が長くなりそうなので、分けます。

 

私的に、今回の列伝が伝えたかったことだったり印象に残る台詞が沢山あったのですが、

列伝名からして、

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スラッジ(左の青髪のお兄さん)のこの台詞がキーになってるんじゃないかなって思いました。

ふとした本音だったんじゃないかな、これ。

そして多分スラッジに限らず現実世界の多くの人もこういう思いが少なからずある(もちろん、人それぞれというのは前提なので全員そうと断定はしません)んじゃないかなと。

 

人ってなんのために生きてるかとかって人それぞれだと思いますし、なんで子供を産もうとするのか(子孫を残そうとするのか)、なんで仕事をするのか(これは本当に人それぞれ多岐に渡るとは思いますが)

様々な営みを経て人は生きているわけですが、きっと、仕事の成果であれ子供(子孫)であれ自分自身の生き様であれ、自分が生きた証を何か残したいっていう思いを、

きっと普段それほど人はこういう思いを口にしないし、日常的に死を意識している人は多くはないと思うので、本当に無意識下にあるものだと思うんですが、

スラッジがふと漏れたこの言葉がこのことを表面化しているんじゃないかなって思いました。

 

まあ、何か残すっていうのもものすごく漠然としていると思います。

仕事として会社を残す、作品を残す、資産(お金に限らずビジネス等)を残す、仕事ではなく子孫を残す、プライベートで誰かの中に思い出として残る、等

色々あると思いますし、目的も自己満足のためなのか、誰かのためなのか、それもまた人それぞれだと思います。

 

 

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(台詞は直接的な絵の描写はないですがスラッジのものかと。ここまでの流れは列伝見てください!!笑)

私的にここすごいぐっときましたね。

 

ずっと誰の役にも立てず、誰の中にも残らず、誰にも気付かれずにひっそりと生きてひっそりと死んでいく、

これがいかに残酷なことかと。

 

私も前から思っているように、やっぱり無関心とか存在を気にしないっていうのが人と人との間で一番残酷なことだと思うんですよね。

私はそれを分かった上であ、無理。と思った人間に対しては無関心キメてしまうような残酷な人間ですがwまあそれは置いといて

 

私は、きっと私に限らないと思います、

スラッジのように泥の中で生まれて泥の中で死んでいく、

この泥っていうのは真っ暗な空間、つまり人との繋がりとかもなく、自分ただ一人の空間の暗喩(と私は思っている)かなと

 

もちろん、人のためなんて適切な努力をしなければ叶いませんし、努力したから報われる話でもないですし、天性の才能だってあると思います

私は今でも、人の中に残れる人間になるにはまだ足りないと自負しています。

きっと今の自分では誰の中にも残れない。っていうのを私は多分一生感じながら生きると思います。じゃなきゃなんも努力しないと思うしブログなんて書かなくなるはずだから笑

 

でも、もちろんそれでいいはずはなくて、

私的な私が生きる理由って、死ぬことができなかったから生きるしかないっていうのが根本ですが、ここ数年はそこから派生して、

出来るなら誰かの中に残りたい。っていう思いなんですよね。

 

そりゃ、私は気遣いも共感性も女性らしさも人として大事なものも何もかも欠けていますよ。

だから努力しないといけないし、ブログとかってのも、自己満もありますし自己満でしかない記事も多々ありますが笑、やっぱり自分のその時の考え、思ったことっていうのを残したい、

もしご覧頂いてる方がいらっしゃるのならば、誰か一人にでも何か感じてもらえたら嬉しいなっていう思いが少なからずあるのかもしれません、、、

スラッジさんに改めて気付かされて認めさせられた思いですね笑

 

スラッジさんは、共に生きていた時間を共有したフェンテの中に残って

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いやもうほんとこのスクショだけで泣けますね笑

この後はもうほんと、列伝見てください、それに尽きます、、、

 

出来れば、スラッジさんもフェンテも人として生き残って幸せになって欲しかったしきっとそれが二人にとっては一番幸せな道だぅたと思いますが、

フェンテのスラッジへの思い故の涙がスラッジの人生の救いになったのならば、彼にとってはこれ以上ない幸せだったのかなって。スラッジへの強い思いがなければ涙なんて出ないですし、悲しいとも思わないですよね。

フェンテがスラッジを思った気持ちの結晶がこの涙で、スラッジもそれをわかったから救われたと思います。

まあ、遅かれ早かれ人の死は訪れますからね。

 

ほんと、このお話もこのシーンも凄く悲しいし辛いんですけど、ここでスラッジが最後の最後に救われたっていう一筋の希望を残してくるのがいい塩梅だなと笑

絶妙に美談に仕立て上げ過ぎてないっていうか、なんというか、本当一雫の希望なんですよね〜。

この辺は私が美談に仕立て上げることについて考え過ぎてるだけだと思いますけど笑

終わりよければ全て良しとはまさにこのことですかね。

 

涙っていうと悲しいイメージになりがちですけど、雫っていうとちょっと希望のあるイメージ(私はですが)

列伝名の雫って、きっとフェンテの涙を指してると思うんですがあえて涙じゃなくて雫ってしてるのはそういうことなのかなと勝手に推測笑

 

個人的には、この列伝の主に伝えたいことが人が人に何かを残すこと、で、

その何かっていうのが、物語内で剣術だったり人への思いだったり、人々の意思だったり、2000年前〜現代までの時の流れの描写も交えながら様々な形で表現されていたのかなって勝手に思いました。

 

とりあえず感想①は以上で、次からは印象に残った台詞等を自分の考えも交えて書こうと思います。

 

もうほんとに、この列伝はぜひご覧頂きたいです。

 

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