新列伝 聖女は黎明を希う 感想①

いきなりですが、今回の列伝が一番好きだ(もしくは一番とはいかなくとも好きな列伝上位に入った等)と思った方、まだ列伝をご覧になっていない方は、ここから下はスクロールしない方がいいかと思います。

なぜかというと、単純にそういう方にとってはあまり見て気持ちよくないものになるからです。

ご自身の、この列伝すごく良かった！感動した！と思ったお気持ちを大切にしていただきたいので、

偶然このページを開いてしまった方はスクロールせずここでそっと閉じて頂ければ、と思います。

ここから下、正直な感想になります。スクロールして見て嫌な気分になりましたと言われても責任取れません。よろしくお願いします。

はっきり申し上げますと、始まり方が凄く良かっただけに、終わり方が惜しいと思ってしまいました。

始まりと終わりが綺麗に繋がっていなかった感じがしたというか、一つの物語として、あまり腑に落ちなかったですね。

まさかここで終わらないよな、、、、？？え、終わっちゃったよ！！！みたいな。笑

あと、このキャラを出すならもうちょっとキーパーソンにしても良かったのでは？(出番を増やすなり核となる台詞を差し込んだり等)と思ったり、この台詞ここで差し込む？この後に差し込んだ方が説得力があったのでは？と思ったり。

特に魔族のフォルネウス、ラッセルに関してはただ出てきただけ感が否めなかったです。

個人的には、せっかくキャラクターとして出すならば、(特におそらく新しい目玉キャラのフォルネウス)ストーリーがあるというならば、そのキャラをより魅力的に魅せた方が良いのでは？と思ってしまいまして。

凄く綺麗な絵で、もちろん絵と声優さんだけで採算は取れるかとは思うのですが、だからこそよりこのキャラ素敵だから欲しい！と思わせて欲しかったです。

今回の列伝は、2000年前の人という種が力をつけ始めてくる時代、ヴィデーレの一族、そしてノア等、この幻獣契約というタイトルに際して重要な立ち位置の物語なのでは？と思った故に、私の期待が膨らみすぎていたのも原因かなと思いますが。

もちろん、良くないところばかりではありませんし、良かったところもありましたが、

一つの物語という視点で見るのであれば、私は今回の列伝は見た方がいい！と人に自信を持って勧めることはないかな。と思いました。

ここまで散々言っておいてなんですが、上記は一つの物語としての感想にすぎないです。

ですが一つ私にとってこの列伝の立ち位置が変わる可能性があることについて。

これは、2000年前の話、つまりクリプトラクトの世界の時系列の中でも過去の話で、人という種が天使、魔族に対抗する力をつけ始めた、まあこの列伝名の通り"原初"の時代になるわけですけど、

もしかしたら今回の列伝の人間の描き方は意図されたものなのかもしれない、と思いました。

私は結構今私たちが生きているリアルな、現実世界(3次元)とリンクさせてこういった物語の感想というものが浮かぶわけですが、

現代って、結構SNSの普及やそれにより得られる情報の量も多く、それゆえに様々な考えを得る機会が多く、個人の意思というものも多様化している、と私は思うんですね。

ですが戦時中だったり、それより前の時代となると話は別で、その時代にSNSなんてないわけですし、お国のために命を捨てろ、ぜいたくは敵だ、等、一つの考えが正しくそしてそれを疑うことなく受け入れる人が今よりは多かったと思うんです。

外部から得られる情報の量が少なければ、大体の人は教えられてきたものを疑うことなく受け入れるようになると思います。

まあ、だから忠誠心や信仰心や愛国心、つまり国民の結束的なものが今よりも強いと言われればそうかもしれませんけど。

話戻りますが、この列伝はまさに人々が自分の意思を持ち、それを貫くという強さを持つようになり始めている、時代の変化に伴う人間の変化の始めを描いていたのかなと。

となれば、私にとっては今後、現代に生きる人間というものがクリプトラクトでどう描かれるか、というのが楽しみですし(まあ今回の列伝の序盤でその触りだけはあったと捉えられる気もしますが)

今回の列伝はその変化を際立たせるための立ち位置と考えると、なるほど、と納得するかなと。笑

まあそれはいいとして。

現段階では、とりあえず色々と惜しかった列伝でした。

ちょっとこれは数回に分けてここはこうした方が良かったのでは？と思った点と、ここは良かった！と思った点について書こうかなと思っております。

いずれにしても、こうして私の脳みそを回転させてくださることに感謝致します。

なるべく、文句だけにならないようにしたいと思っております。

次回から相当なネタバレを含むことが考えられますので、まだ列伝ご覧になっていない方は引き続き閲覧ご注意下さい。

今回は以上です。

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