列伝 廻り巡る双天使 感想①
遅ればせながら、今月の列伝の感想を。
総合的に、私個人としてはかなり刺さったところもありつつ、疑問に感じる箇所も何箇所かありましたが、
それはそれで私に改めて言葉の意味について考えさせてくれる機会を与えてくれたと思ったので、かなり良かったのではないかと思います。
まず、ネタバレの無い範囲で良かったと思う点をいくつか挙げさせて頂きます。
・物語が時間軸〜展開まで割と転々していて、何度もいい意味での裏切りがあった
ゲームのストーリーとなると、まあ、ストーリーというものに仕立て上げるなら、起承転結が基本となっていると思うのですが、
まず2200年前〜2000年前〜その後という時間軸に波があったのが、時空を超えたといういい意味でのファンタジー感があって良かったと思いました。
タイトルの廻り巡る、という名の通り輪廻転生的な話だったと思うのですが、ぶっちゃけた話私は輪廻転生は現実的にはあり得ないと思うからこそ(現実主義すぎてすみません)ファンタジーだからこそ輪廻転生という表現が成り立つと思っておりまして。要するにロマンですね笑
人によっては、キャラ絵は同じなのに名前が変わってる!?逆に名前は変わってないのに今度はキャラ絵が変化した!?これは一体どういうことなんだ!?ややこしい!と思う方もいらっしゃると思うのですが
列伝を丁寧にご覧頂ければその理由をご理解頂ける、、、とは思います、
ただクリプトラクト始めたてでキャラクターに馴染みがないと、確かに混乱してしまうかもしれません笑
あとは物語に何度も波があったのは結構ハラハラさせられて良かったですね笑
この辺疲れる方は疲れてしまうかと思うのですが、飽き性な身としてはこれくらい転々してくれた方が飽きずに読めて、私個人としてはこの転々具合は好みでしたね。
・天使によって作られた使徒(兵器)の説明がとてもわかりやすく描写されており、読み手としても兵器の仕組みを理解しながら物語を読み進めることが出来た
使徒(兵器)って何?どういう仕組みなの?っていう疑問を主にフューネラスという天使(今回は同じ天使の物語とはいえ敵とされる側でしたが)がわかりやすく説明してくれて、
しかもこのフューネラスの声優さんもお上手で、絶妙な早口気味の喋り方が説明量(情報・言語量とも言えるかな)の多さをカバーしてくれたというか、、、
視覚的な言語だけだと、基本的にはなかなか頭に入ってこなくて流し読みしがちになってしまうと思うのですが、
クリプトラクトの列伝は基本フルボイス付きで聴覚的なところもかなり重要な部分だと思っていて、その聴覚的部分が有効的に仕事してくれているように感じました。
私的には、クリプトラクト特有の敵(とされている側)の設定にも注目しているので、敵側の意図とその理由や、仕組みがわかりやすいというのはありがたいです。
なるほどなるほど、と思いながら物語を読み進めることができました。
個人的には仕組みがわかるからその仕組みに対する対抗策も打ち出せて、敵とされる側に向かって闘っていく、そうやって物語は積み木のように形作られるものだと思うので、
あと、私はなるほどそういうことか、と思えないとモヤが残ってしまう人間っていうのもありますが笑
・先に数年前にキャラをプレイアブル(ガチャから引ければ実際にバトルで使える)として実装しておいて、触りだけのショートストーリーを作ってからの実はこういう背景があったんだよ!っていうやり方が個人的には好き
関連するショートストーリー 物語の栞(こちらはキャラの実装とともに追加されるもので、今回の作品のキーになるメタトロン・オルレアはもう数年前にキャラとショートストーリーともに実装されておりました)
ショートストーリーは過去作もいつでもご覧頂けるものとなっております。
闇の神託を受ける者(オルレア)
え?バナーのキャラの名前、エノクとイリヤしかいなくない?この二人の名前じゃなくない?と思った方、今回の列伝をご覧頂ければ関連する意味をご理解頂けるかと思います。
私がクリプトラクトを始めた時は、オルレア・メタトロン共に実装済みでしたので、
この2体の実装時からプレイされていた方は特に、この2体は一体何の関係性があるの?とモヤモヤしていた方もいらっしゃると思います。
だからこそこのストーリーや設定に対して、かつて自分が想像してたのと違った、という思いを抱かれる方もいらっしゃるかと思うのですが、ある種モヤが晴れるというか伏線回収というか。
数年を経て、過去に実装されたキャラの列伝が追加されるのは感慨深いものもあるかと思います。
後付けか最初からこういう予定だったのかは定かではないのですが笑、
この辺りもユーザーに想像させるというワクワクも与えつつ、数年後にそのキャラに関する詳細なストーリー追加して伏線を回収するっていう、こういった楽しみ方が出来るのはこのゲームの魅力の一つだと思います。
最後に
・印象的な台詞がとても多かった
ですね。個人的に、このキャラのこの台詞がなかったら、この列伝は微妙な評価だったかもしれないなーっていう決定打になる台詞があったのも良かったです。
そちらはネタバレ有り閲覧注意の方の感想でやりますね。笑
自分という存在は何なのか、っていうかなり哲学的・社会学的な思考寄りかなとは思いました。
わからない方には本当に訳わからない何言ってんだこやつら、ってなる可能性はあるものの、
私個人としてはこういう問いをよく自分に投げかけては考え続けて、その時の自分によって答えを見つけ出し続ける、
という行為が好きなので笑、興味深い台詞が多かったですね〜。
天使←人間とは別の個体として人間を客観視する存在という設定
だからこそ、基本的には人間が考えもしない(私はおそらく変人サイドなので除外してくださいw)、無意識下で当たり前だと思うことに対して疑問を投げかけるという行為で、
考えもつかなかったけど、そういえば自分ってどういう存在なんだろう、自分の存在意義とは、等を考えるきっかけをもらうことで新たに気付くことって沢山あるのではないかと思っています。
まあ、無駄と言われればそれまでなところもありますけど笑
天使勢のやりとりが結構社会学的思考寄りな感じで(もちろんあくまでもファンタジーなので、ガチガチに学問的ではないけれどもゲームのストーリーなのでそれくらいで良いかと、
学問っていう固い言葉でハードル上げて社会学的思考のきっかけをハナっから閉じてしまうのは勿体ないと思うので)
社会学部出身としては興味深く、ついついスクリーンショットが膨大な量になってしまいました笑
今回はネタバレ無しの感想でした。
おすすめ度は私個人としてはかなり高いです。
重いか軽いかで言われれば重い寄りの話ではある、あとは人によっては小難しくてようわからん会話が多いと感じる方もいらっしゃるとは思いますので多少は人を選ぶかも?とは思いつつ、
最後にはしっかり希望が託されていて好印象でした。
物語としても起承転結いや転転転々結かな、、?笑 ってくらい転々していたものの、起結はちゃんとしていて、一物語としての目線で見てもおすすめですね。
詳細な台詞とその感想についてはまた後ほどネタバレ有り故閲覧注意書きと共にアップ致します。
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