momomo1124’s blog

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フェイロンについて③ 竜(龍)違い編

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今月追加された列伝:鉱国の翔龍と英雄の歌

に登場する、フェイロンというキャラクター(バナー右から2番目)について、私なりに解釈してみます。

 

*ここから下、列伝内のスクリーンショットを載せている為、まだ列伝をご覧になっていない方は閲覧ご注意下さい*

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は、作中に出てきたアークというキャラクターとの比較においてフェイロンをより紐解いていこうかと思います。

※アークは列伝:『救世の真理と天帝の誓い』で登場したキャラクターです。

 

まずなぜフェイロンの比較対象としてアークをチョイスしたのかというと、

・主に出てくる時間軸は違うはずなのに英雄の歌シリーズでは初めてアークがなぜか急に出てきた(話の時間軸的にはアークは2000年前

ただし不老の術を施されたのか、まだ死を許容できていないからなのか、半幻獣化という表現でいいのか、まあ様々な事情で現在も生きている、

とりあえず2000年以上の時を生きている、要は特殊な事情があるハイパー長生きマン)、

 

フェイロンは1000年前のドールの英雄であり、時間軸に1000年の差があるため。

 

英雄の歌シリーズのサプライズゲスト的な感じでまさかのアーク登場といったところなのですが、なぜわざわざ出てきたのか?と思ったため

 

・互いの共通点として"竜(フェイロンは龍と表記されますが、そのあたりにこだわりはあるのだろうか)と人間"であるため

↑上記を噛み砕くと、要はアークは人間で諸々の事情があり竜との融合の術を施されただけで、"元々人間、人工的な竜"

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人型ドラゴンのようなもの。

 

一方フェイロンはというと、

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(あくまでもフェイロン自身には両親の記憶がないためアーク談にすぎません。ここでのアークの"奴"←フェイロンのこと)

フェイロンだって元々人間の形をしていただろうという話ではあるんですが、それはあくまでも"形式上の人間"といった感じ。序盤では内面は人間ではなく野生の獣のようなものであるのと、外見も龍になったり人間になったりと、得体の知れない生物として描かれています。

 

(上記スクリーンショット中央がアークです。さっきの画像とちゃうやんって話ではあるんですが、

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見辛いですが、進化後のアークのイラストが列伝では使われています。

クリプトラクトでは進化前から能力が異なる進化若しくは契約と2種にキャラクターを好きに強化出来、尚且つ自分の手持ちとの相談で都合のいい方を任意で選べます。

なのでスクリーンショット上のキャラもアークであることに変わりはありません。)

 

話戻って、アークはあくまでも他者から竜の"力"を移されただけであり竜の血が通っているわけではない、

フェイロン竜族と人間の混血で、外見は龍になったり人間になったり(おそらく怒りのスイッチが入ると龍と化すると推測)、天然のもの。

要は人工竜か天然龍かといったところが二人の差異であり、ここに何か意味があるのではないかと私は解釈しました。

 

 

次に、

・ではなぜ私はここに着目したのか

です。

 

アークはもともとは純血の人間であり、天使と魔族に虐げられた経験をもとに「人という種を救う」という意志が明確にある、あくまでも人間であり人間でしかないのです。(そのために、かつてアークの同胞であったノアの「人間と竜の力を融合するという人体実験」にアークが被験体となりアークは人工竜と化したが、あくまでもベースは人間)

 

また、アークにおいては意志は明確であり強固なものではありますが、

基本的には人間の意志というものはいくらでも変容可能というか、変えることはできますよね。むしろ基本的にはいくらでも変わっていくものかなと。

 

ただ、フェイロンの場合は竜と人間の混血、つまり血が通っている、が、血は"変えられない"ですよね。

血はいくらでも抜くことはできますけど抜いたら死ぬし、抜いたからといって純血の人間になれるわけでもありません。

例えば竜の血いらない!だから竜の血だけ抜いて!というのは不可能、つまり生きてる限りは変容・無くすことは不可能

だと思うんです。現実的に考えれば、ですけど。

 

まとめると、

・アークは人間で、人間ベースに竜の力を融合させただけであり、人工竜である(大元は人間)

また、人間の意思や目標等は変容可能

フェイロンは人間と龍の混血、彼の中には人間と龍の血が流れており、血は変容不可能

というのが彼らの差異ではないかと思いました。

 

で、最後に

・私はそこから何を推測したのか?またそこにどんな意味を見出したか?

についてなんですが、

アークは人間であり、自身を人間として認識している、また明確な意思・目標を持っているんですね。(本来は意思はよほど強固でなければ変容していくのが自然かなと思いますが)

彼は"人間として意思を持つ人間"なんです。

 

噛み砕くと、私も人間ですが、普段私は何という生き物か?人間なのか?とは疑わないというか、疑う余地もないレベルの大前提中の大前提ですよね。

例えば人間と仕事する際に、まずあなたは人間ですか?とは聞かないですよね。お互いにお互いが人間であるというのは無意識に認識している。

だからアークに対しては、わざわざ確認するまでもなく人間という認識を無意識に踏まえて、コミュニケーションを進める。で、意思を形成していくわけで。

 

個人的には、人間に対してあなたは…人間ですか?と問いかけはしてみたいんですけど笑

普通にヤバい奴になるだけなのでやりませんが、多分

 

一方フェイロンは、姿形は人間であるものの、そもそも先ず自分自身を人間として認識出来ていなかった。

けれども自分自身を人間として認識していなければ、自覚がなければ、力(龍の姿になり暴れ回ること)を制御する必要もない。

彼は全てを物理的に破壊し得る力を持っているので、野放しにしておくと様々な命が脅かせられかねない、という設定です。

 

で、フェイロンは人間にとっても脅威になる生物であるため、人間サイドとしては殺すか殺さないのであれば力を制御するか使い方を教えるか、になるわけです。

最初は、人という種を救いたいのが前提にあるギルザやアークとしては彼を殺してでも止めようとしますが、ここでは結局ギルザとアーク(とリンシャンかな)は彼を生かす選択を取りました。

ですが、ギルザやアークらにとってのフェイロンは、見た目は人間にも龍にもなる得体の知れない生物であるため、"あなたは一体何者なんですか""あなたは人間なのですか、龍なのですか"という問いから入る必要が生じますよね。

※これはあくまでも本物語においての話であって、現実では見た目や外国の血を持つ方への差別・偏見を許容、助長するものではありません。

 

要するに、見た目の話ではなく内面的なところで、フェイロンはまず人間を知らないから人間という生き物を知り、人間になっていくところから始まるんです。人間としては"無"、例えるならば真っ白なキャンバス、ですかね、産まれたての子供でも良いのかな

アークとはスタート地点の違いだと思って頂ければ。

 

目線を変えればフェイロンは"(社会的な生き物としての)人間"にもなろうと思えばなれるし、龍のままでいるという選択もとれます。両方の血が通っているから。

他には、"龍の血が通っている"ことはフェイロンにとっては逃れられないもの、一生付き合っていかなければならないもの、という見方もできると思います。

あとは、変容不可能であり、生きる上で必要不可欠な要素である"血"であるが故に、揺るがない、揺るがせられない、どうしても譲れないもの(意志)の喩えという見方も、まあ多少無理があるかもしれませんが出来ないこともないのかなと。

あとはその気になればいくらでも全生物の生命を脅かす獣として生きるという選択もとれます。

 

そろそろまとめます。

フェイロンは、序盤では社会的人間、つまりアークのような意思を形成する人間という観点では"無"と言えるかと思います。

こちらも視点を変えれば、何でも吸収可能だというある種の可能性の無限大さと恐ろしさを等しく持つということも言えるのではないかと。

要は社会的人間ではない生物="無秩序無法地帯社会?そんなの知らない本当になんでもアリ"(社会的人間になるもOK、見境なく暴れる龍になるのもOK、とにかくなんでもOK)

 

これとアークを対比させるのであれば、アークは"有"に当たるかと思います。(自身を人間という生き物だと認識出来ている上に、人という種を救うという意志、目標もすでに持っている←竜の力を融合されたとはいえ、人間としての意識もあるし形成可能な意思を持つ社会的人間であるため)

 

フェイロンはコントロールすることも除去も変容も不可能な"血"が通っているが故に、その気になれば全てを破壊できるような物理的力を持っているという定めは一生付きまとうもの。

けど、社会的人間としては"無"、要するに意思もなにもないというか。意思とかいうレベル以前の問題。

 

これらを踏まえて、フェイロンとアークは竜(龍)関係という共通点はあれど、社会的人間として無か有かの差異を際立たせるためにアークがサプライズゲストとして登場したのではないかと推測しました。

 

そしてフェイロンは社会的人間としては無であるが故に、いくらでもどうにでもなれる無限の可能性があります。(龍の血も通っている=龍であることからは逃れられないが故に生涯、秩序の中で生きるか無秩序の中で生きるかを選択可能)

対しアークは、人という種を救うため、力の使い方を知っているため、どうにでもはなれない。(あくまでも純血の人間であるため、秩序の中で生きるのが前提にある)

 

 

・最終的にアークとフェイロンは特殊な共通点と差異はあれど、なんだかんだで人を救うというという方向性は一致していく

のも面白いところの一つなんじゃないかなと思いました。

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私の解釈としては、アークの究極の目標としての人という種を救う(割と漠然ともしている)

そのための具体的な手段として、みんなの必死を守るフェイロン

けど、最終的に双方何がしたいかと言われれば人という種を救うことなのかなと思いました。

 

もちろんフェイロンが社会的人間になっていく過程の描写がこのシーンまでにあるのですが、それはまた別で詳しく書いていければと思います。

 

 

余談ですが、血の色を変えられるなら私はレインボーにしたいです。包丁で指を切ってもレインボーの血が出てくればなんか楽しくなりそう。

 

今回は以上です!

 

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