momomo1124’s blog

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フェイロンについて②

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今月追加された列伝:鉱国の翔龍と英雄の歌

に登場する、フェイロンというキャラクター(バナー右から2番目)について、私なりに解釈してみます。

 

*ここから下、列伝内のスクリーンショットを載せている為、まだ列伝をご覧になっていない方は閲覧ご注意下さい*

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は、

フェイロンの登場の仕方、キャラ設定について

 

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リンシャン(上スクリーンショットのドール出身の子。7年前のゾラの侵略で父と母を亡くし、今リンシャンはドールに孤児院を開いていると同時に、亡くなった両親に会うために両親が研究していた死霊魔術を研究中)の、

流れ星は龍の生まれる前兆←フェイロンが現れる前兆(そしてそのあと無事にフェイロン出現)

であるそうですが、

 

そもそも私たちの中で流れ星って聞くと、何日に〇〇流星群が来る!とか、流れ星に願い事をするっていう、いずれしても願いにまつわる珍しいもの(だからワイドショーやネットとかでニュースになる)ですよね。

 

で、ここでフェイロンが星とともに登場します(流れ星が落ちてきたと思ったら一緒に人が降ってきて、えーー!?!?みたいになる)

尚、この時のフェイロンは人間の姿をしています。

リンシャンはフェイロンに話しかけるものの、この時のフェイロンは、以下スクリーンショットのとおり

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(フェイロンが星と一緒に降って来る前の記憶の回想シーンかと)

ざっくりまとめると、

①そもそも自分が人間の姿をしているということを認識出来ていないし、おそらく人間という生き物さえも認識出来ていない

②言葉(コミュニケーションを取るための手段の一つ)が必要ない、そもそもコミュニケーションを取る理由がない、野生の獣のような生活をしていた

ということですかね。

 

で、リンシャンは流れ星と思いきや人間(フェイロン)が降ってきて勿論驚いた反応は示しつつ、地に落ちた勢いで泥まみれになったフェイロンの顔を拭きます。その後にフェイロンに肉まんを差し出すとフェイロンは呆然としながらも、リンシャンが食べる動作でこれは食べ物だと伝えると、リンシャンの食べる動作を真似てフェイロンが一心不乱に肉まんを食べます。

動物園の飼育係とエサを喜んで食べる動物をイメージして頂けるとわかりやすいかと思います。

 

ここでのリンシャンの対応が後々フェイロンが"人間"になっていく(姿形ではなく内面的なところで)過程において多少は影響を与えているのかなと思いました。

リンシャンは驚いてフェイロンに対し何この人、怖い、って感情を抱き、その場から逃げるという選択肢もあったと思いますし(未知との遭遇は基本的に恐怖心を抱く人も少なくないと思いますので)、

いきなり星の如く現れた(現実ではあり得ない遭遇の仕方をしているのもまた狙いがあるように感じましたが)人間に対し、お腹空いてるの?と肉まんをあげるどころか話しかけないですよね、よっぽどでない限り。

 

ただ、同時にフェイロンにとってもまさにリンシャンとは未知との遭遇のようなものです。(近くに自分と似た生物はいなかったから。という台詞のとおり)

ここでのフェイロンの驚きは、

"何かよくわからない生き物が自分に対して襲いかかって来る以外の行動を取ったこと"(リンシャンがフェイロンの顔を拭く、フェイロンに肉まんを差し出し食べる仕草を教える、等)

だと思います。

 

驚きって、何か普段とは違うもの、自分では知覚認識理解等、自分の中(脳内や概念的なもの含む)にはなかったものに対して抱く感情だと思うので、

リンシャンにとってもフェイロンにとっても、この出会いは互いにインパクトのある(印象に残る)出来事だったと思います。

 

後にフェイロンはゾラの兵士達に怪しい男だと目を付けられ、リンシャンがフェイロンを庇うもゾラの兵士達は無理矢理フェイロンを連行しようとしますが、ゾラの兵士達がリンシャンに手を上げたその時(暴力的な行動)、フェイロンが"なぜか"龍の姿になり好き放題暴れ回ります。

流れ的におそらくこの段階ではフェイロン自身は側から見たら自分(フェイロン)が龍の姿に変化していることも、自身が"怒り"という感情で暴れ回っていることも認識していない状態だと思われます。

 

そのなぜかを噛み砕くと、

リンシャンと1対1の場面では龍の姿になっていないことを考えると、おそらくフェイロン野生の勘というか、本能的な直感のようなものが働き(で、おそらく行動から本質的に物事を捉える鋭さはもうこの時点で備わっていたように思います)、

リンシャンに対しては悪意も敵意もない生物、

ゾラの兵士達にはリンシャンに手を上げた行動に対して怒りを感じ、悪意と敵意のある生物だとおそらく本能的にフェイロン自身が判断し、龍の姿(本来の野生の獣としての姿)になり暴れ回るという反応をするに至ったのかなと思いました。

 

 

ここからは個人的な解釈になります。

 

・流れ星とともに、いや流れ星かの如くフェイロンを登場させたのは、

流れ星にまつわるイメージは「願いごと」であることを踏まえ、リンシャンや後に登場するキャラクター達の願いの象徴であることを表したかったのではないか

↑さらに噛み砕くと、ドールの民は夫々が夫々の目標や願望を持ちながら懸命に生きていて、そのように生きるドールの民に罪はなく、むしろ個人個人の人生の満足度を最も高める生き方だと思います。

ドールに伝わる龍伝説というのも、ドールの民らの切なる「願い」を象徴しているものであるかと

おそらくドールの民達も他国から経済的搾取をされながら(邪魔されながら)生きることは心底望んでいないはず。

で、リンシャン含むドールの民はこの現状打破を願う、という意味での願いも込め、それを叶えるのがフェイロンであるという匂わせとして流れ星がチョイスされたのではないか

 

・序盤のフェイロンの描写は、後にフェイロンが"(要は内面的に)人間"になっていくことを際立たせるために、敢えて人間の姿形をしているけども人間の言葉がわからない、肉まんを食べ物として認識出来ないなど野生の獣のような内面という矛盾を含ませたのではないか

 

・使い方を誤れば人間を全滅させられるほどの強大な"力"を持っているという設定は、ただの物理的に破壊するといったような力だけではなく、権力としての力という意味も込められているのではないか(これに関しては後にオウロンとの比較において詳しく述べる予定です)

 

上記が私がフェイロンというキャラクターに抱いた印象というか、どういう意味を持ったキャラクターとして描かれたのか(別に深い意味があったほうが良いというわけでもないけども)を咀嚼してみた結果です。

 

この後は、フェイロンとあるキャラクターとの比較でフェイロンをより紐解いていく予定です。(ギルザに関しては、ギルザがフェイロンに多大な影響を与えたのは明白なので、フェイロン自身というよりもギルザの台詞の意味を噛み砕いていきたいかなと…)

 

本日は一旦締めます!まだまだ続きます!

 

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