momomo1124’s blog

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鉱国の翔龍と英雄の歌 雑談①

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今月追加された列伝:鉱国の翔龍と英雄の歌

の雑談です。

 

現段階での予測でしかない且つあくまでも個人的な解釈の為、ひと個人の考えとして一歩引いてご覧頂ければと思います。

 

*ここから下、列伝内のスクリーンショットを載せている為、まだ列伝をご覧になっていない方は閲覧ご注意下さい*

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一通り書きたいことはまあ書けたかなと思ったのですがまだまだでした。

まあもうまとめっぽいことは書いたし…とは思ったものの、私は脳みそが小さいのか脳みそに落ち着きがないのか忘れっぽいのかわかりませんが、思ったことをすぐ忘れるので忘れないうちに

というかこの列伝に関して思ったことは今後の自分のことを思っても書き残した方がいいと判断したので書きます。

 

既に書き残した数々の怪文書の通り本当に思うことは沢山あったのですが、これは個人的に解説しておきたいと思ったところです。

 

ドールがゾラに対し無謀な反乱を企てている時です(ここではリンシャンですが、リュウイも反乱を止めようとしています)

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私は初読でこの流れを見た時に、ん、あれ?貧しいまま搾取されたままの事実に蓋をしようとしているのか?と思いました。

 

ですが正直、リンシャンが言うことも決して間違いではないんですよね。これは各々の感性の問題だから。何をどう感じるかは人それぞれ。

何度も言っているようにここでリンシャンを責めるのは違うと私は思いますね。

 

私もそんな大金持ちで家何軒も持ってて、とかっていういわゆる富豪では全くないですが、住居にも食べ物にも困っていないしインフラ関連の支払いも出来てるので普通に不満という不満はなく生活出来ているんですよ。そりゃお金はあるに越したことないですけど。

 

ただ、私はまあ大衆に迎合出来ないので、お金だけを追求出来ない人間なんですね。(これは私が独身かつ兄弟も親も現役で働いてるという条件下のもと思うことなのかもしれません。最低限守るものが自分の人権と衣食住くらいしかないので。

実際に子供や配偶者がいる方等は綺麗事抜きにしてお金は必要不可欠かつ最低限必要なお金も必然的に増えるのでこうも言ってられないかと)

なので、勿論自殺しないと決めた以上とりあえず生きていける分のお金は稼ぎますけど、お金だけを追求する稼ぎ方にはちょっと違和感を感じています。というかお金だけを追求する以外の生き方を模索したいという気持ちですかね。

 

貧しいって難しいんですよね。

見る人によっては家何軒も持ってないのとブランド物とか沢山持ってないなら貧しいのと等しいじゃん、と思う人もいますし、とりあえず家があって食べていけているのであれば貧しくはないでしょと思う人もいますし。

 

ただ、ここで問題なのは、ドールはゾラに搾取されているということ。邪魔されているしなんならドールの民の生殺与奪の権をゾラ(諸悪の根源はシェイドですが)に握らせてしまっているということ。これはダメですよね。このままドールの民に我慢させようとなると未来がない、一生このまま。

 

フェイロンのうん、守るよ、というのは、おそらくわかりましたこのままゾラに搾取され続け貧しいままでも怒らず反乱も起こさず何もせず事なかれ平和にいましょう、という意味ではない気がしていて。

多分ゾラやシェイドを倒す(フェイロンはおそらくシェイドが親玉であることを見抜いているかと、スレイマンのおかげかもですが)ところまで先を見据えているのではないか?と思ったのですが…

 

多分フェイロンとしては、両親に会うために死霊術を研究してるリンシャンと、道具作り(鍛冶)に熱中しているクァンシィと、搾取されている状況を打破してドールを豊かにしたい(と私は解釈しましたが)と思っているリュウイ等、そういったドールの民達が好きなことに熱中できる環境、そしてちゃんとそれに見合った対価をドールの民自身が得られる環境を作るという意味で守るよ、という意図があったのではないかなと

 

(※補足しておくと、クァンシィは最初はゾラからの侵略で亡くなった両親の仇を取るために武器作りに熱中していますが、リンシャンの戒めやフェイロンの問いで最終的には鍛冶屋としてドールの民のための道具を作る人になるのかなと思い、道具作りとしておきました)

 

あと、ここで、リンシャンの願いは私の望みだ、ではなく"みんなの"願いは私の望みと言っているんですよね。

なので私はこの言葉はリンシャンだけに対して言っている訳ではないのかなと解釈したのですが。

 

だからおそらくフェイロンは、ゾラに何をされても諦めよう我慢しようという意味ではなく、無謀な反乱で犠牲は出させないという意味、ゾラに搾取されたままの現状を打破してドールの民が余計な邪魔(ゾラからの搾取)をされずに好きなことに必死になれるドールを守りたいという意味等、様々な意味を含めて守るよ、みんなの願いは私の望みだと言ったんだと思いました。

 

最終的にフェイロンが言いたいことはやっぱり

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これなのかなと思いました、アークの言う人という種を救うための具体的なひと手段をフェイロンはとっているのかなと

(みんなの必死を守るとは??と疑問に思う方もいらっしゃるかと思いますが、フェイロンのキャラ設定的には不自然ではありません。要はみんなが夢中になれることを邪魔させない、成果だけを奪わせない(搾取させない)ということです)

 

決してこの列伝では、反乱を企てるな黙って我慢していろという怒りの声を封じようとはしていません。このあたり線引きはおそらく人それぞれなので難しいのですが、私はこのあたりかなり繊細に描かれていると感じました。

"無駄な犠牲を出すな、そこからは何も生まれない"ということ。

かつて戦時中に国民が巻き込まれ命を落としてしまいましたよね。国民は本来犠牲になるべきではなかったと思いませんか。

お国のために戦えるのは光栄でこれ以上ない名誉だというのは、本心からそう思っていた方もいらっしゃるかと思いますしそれなら否定は出来ませんけど、おそらく教育として国がそう刷り込み国民を戦争に向け総動員させる、つまり戦地に出して戦うだけ戦わせて、言い方悪いですけど人間の使い捨てですよね。人間を人間扱いしていない。

 

ただ、恐ろしいところは列伝でも似た描写がありましたが、自分達なら勝てる、という精神論に侵されてしまっているところで。

教育が教育として機能していないと(学問の自由にも関わってくるところ)それを盲信してしまうというか、もうそれ以外の選択肢が"無い" 存在し得ないんですよ。

まあけどある意味で教育から戦時教育としてガッチリ固めていって言論統制したりしてわざと自由を無にしたとも言えるのかな。知らせなければ知らないままですから。

 

貧しくさせられて目の前のことに必死になるということを悪用されれば学ぶ気力なんてものも損なわれますよね。というか学ぶ時間なんてもの自体を無にされる。

でも、戦時中の国のトップはこういうのも全部理解した上で利用していたんだと思いますね。

 

つまりリュウイの言う通りなんですよ。リュウイはゾラの軍にいるからゾラがどうやってドールを利用としているのか、ゾラの実態がわかっているし、だから生まなくていい犠牲を生む無謀な反乱はゾラに踊らされているようなものだからよせと。

 

…戦争を二度と起こさせないために(なぜ戦争が起こったのかを多方面から見る)私達は歴史を学ぶのではないでしょうか?

多分、シェイドが言う、魂を支配する人間は少ない方がいいんだ、というのはシェイドが独裁したいためですよね。

 

そりゃ見たくないものは見たくないですけど、そうしてるうちにシェイドみたいなのが忍び寄ってくるんだと思いますよ。

本当にシェイドみたいなのは突然やってくるし、フェイロンが殺されてしまったように、気付いたら逃れられない選択をせざるを得ない状況になっている。ただシェイドとしてはすでにその基盤を整えていたんですよ。全部わかった上でやっていた。

 

だから目を背けたい部分にも向き合っていかないと何も始まらないというか、そこに向き合わずして二度と戦争を起こさせないというのはちょっと無理があるのかなと…

歴史修正主義のお国礼賛教育、自分は悪くないご都合主義教育など以ての外だと思いますがね。

 

随分と脱線しましたが、フェイロンはなんだろう、フェイロンの望みは本当に現代に生きる私達にとっても理想ですよね。本当にこうあるために政治は機能して欲しいんですが…ね…

自助って、公的な基盤を整えた上で成立することだと思いますが(そもそも自助を要請するという日本語自体おかしいんですがね…)

 

もちろん現実的にフェイロンみたいな人は現れないというか、こんな現象は起きないですけど、だから何もせず諦めておとなしくして戦争になった時には仕方ないと戦地に向かうのか?いや諦めたらそこで終わりだろって作り手は伝えたかったんじゃないかと思いました。

これに関してはギルザ、スレイマン、テフレアあたりの発言からも読み取れますね。

私もその姿勢を支持する身として己の魂は無くさないでいようと思います。

 

いやはやしかしこれは公式が英雄の歌シリーズの総括きたらシリーズの核心に迫るインタビューを公開するべきなのでは?というくらい、ヤバいですね描写に込められた熱意と繊細さが。

作り手のメッセージもありながら読み手に解釈の自由も投げかけられているというか、とにかくヤバい、ヤバいです。

 

また何かしらの感想は書くと思います!

 

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