momomo1124’s blog

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新列伝 祈りの翼と英雄の歌 感想②

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今回は、私的にあのラストはなにを伝えたかったのだろうか?ということと、自分はどう感じたかといういつもながらチラ裏レベルの感想です。

思いっきり列伝のラストのネタバレしておりますので、まだ列伝をご覧になっていない方はここから下閲覧ご注意下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

早速ですが、結局あのラストって

・裏切りの内容は違えど(ベルモントは兄のような何万人の人を殺めた大罪人になったわけではないという意味で)

ベルモントは兄と同じ「裏切り者」になる道を選んだ(ギルザの軍を裏切り、王妃の側にいることを選びシェイド側についた)ため、王妃のもとには辿り着いたので、結局血筋ってあるよねということ?

・シェイドに死人、ゾンビにされた者は必ずしも生前の記憶を全く忘れ、全くの別人になる訳ではないということで、救いが全くなかった訳ではないということ?

が気になりました。

 

ベルモントの兄のレイガルの

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この発言はまあ人間ってそういう生き物だよねって私も思っているので決して間違ったことは言ってないと思いましたね。

ただ、それで犯罪を犯すのか、ルールに背いていると知りながらリスクを取るのか、人を裏切り一例を挙げるなら家族を捨て逃げるのか(これに関しては様々なケースが考えられるので一概に誰が悪とは敢えて言いません)など

それは人によりますよね。まあけど、こういった瞬間は基本的には人に1回は訪れるものだと思っていて。結局それをどう対処するのかというところだと思うんですよね。

 

私の人生の目標の一つは裁判沙汰になるトラブルを避けることなので、まずルールに背いていると感じたらリスク回避することを第一に考えますけどね。

だからルールや倫理、何がいけないとされることなのかを学ぶ。私はそう思っています。

 

当然罪を犯したら慰謝料を支払わなければなりませんが、自分の責任で他者にすみませんでしたと膨大な金額の支払いリスクを背負うって個人的にはただただアホらしいの一言ですね。

そんなことにお金を使うんなら友達と美味しいもの食べに行くとか、そういうことにお金を使いたいのでだったら最初からリスク回避しますね。

 

基本自分のご機嫌ファーストをベースに生きてるので(だからといってルールに背いていい理由も、人を傷つけていい理由もないので、どちらにも該当しない方法で)

そこまでして欲しい人間とかいませんね。というかそこまでして他人に執着した先に何が残るの?と思います。

結局一度倫理観崩壊したら余程のことがなければ人間はまた同じことを繰り返すと思いますよ。

なので正直私は自分で自分の機嫌をとり続けることしか考えていないかも。

 

ただ、みんながみんな私のような人間ではないし、実際に裁判沙汰になっていたり殺人事件が起こったり浮気や不倫なんてしょっちゅうあるので、レイガルの発言は人間の本質を突いていると思いますよ。

 

レイガルの発言をある種ベルモントは踏襲したのかなと私は思っています。

ある意味でレイガルと同じ道は辿っていますからね。

ただ、レイガルが犯した大量虐殺などわかりやすい裏切りというか罪は裁かれるものですが、ベルモントの裏切りに関してはこの裏切り者!という一言で片付けていいのか?というのを投げかけたかったのかなと思いました。

 

私はまあ確かにベルモントは裏切り者っちゃ裏切り者だよなとは思いましたが、

それ以前にベルモントの王妃への気持ちはギルザの軍の側の人間もみんな知っていたと思うので、内実を聞いたらベルモントを責めきれないと感じるのかなと…

 

あと、ある種王妃とベルモントは結ばれたというか最終的に思いは通じ合ったので(勿論王妃はもう死人としてシェイドの手の内なので、おそらく最後の王妃のシーンはベルモントには届いていないと見ましたが)

救いはあったといえばあったのかなあと思いました。

 

まあその人にとっての裏切りが何かというものも結局本人が判断することなので、他人が裏切り者裏切り者言うのはなんか違うんじゃないかという気はしましたけど、その辺りの皮肉もこもってたのかなと(当事者間の問題に対し、他者が騒ぎ立て過ぎていることにも釘を刺してたのかなみたいな…)

 

私的には聖騎士と呼ばれながらも生々しい人間であったベルモントは結構いいキャラだなーと思いましたし、

ベルモントを責め大罪人の血を根絶やしにしろという周囲の人間も今のご時世とも通じるところがありリアルでしたね。

今回はベルモントの葛藤だったり、周りの人間の反応のリアルさと、最終的に始めと終わりがつながっていることが後々わかって一つの物語としてとても面白かったですね。ベルモントよくぞ生き抜いてくれた。

 

私的には、レイガル自身の行動や心理、その後のレイガルが恋慕した王妃はどうなったのか等、もう少し詳しく知りたかったかなとは思いましたが、

ストーリーの途中でレイガルの発言の回想シーンが度々出てきたこと、ベルモントと似た境遇であったこと(エデルシウスの図鑑文参照)で、レイガルは大量虐殺の道を選び、ベルモントは軍を裏切る選択をし、というここだけの行動が違うだけで最終的に王妃をとったことは同じなのである種レイガルの物語でもあった、との捉え方でいいんですかね?

もしこのような意図でしたらよく出来た構成だなあと…ストーリーって凄いですね。

 

今回は以上です!

 

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