ローグを追い続けるそれが私に定められた道だ
スクロール下、列伝のネタバレ含みますので閲覧ご注意ください。
昨日に引き続き、語り足りていないローグの好きなところです。
ローグの愛のあるお説教が好きなんですよね。
言葉は荒いんですけど、内容を噛み砕くと愛しかないんですよね笑
真にハウラちゃんのことを想っているというか。
ローグの育った街は貧民街の孤児集落ですから、戦中・戦後のような食べることもままならない環境だったと思うので、人の死に向き合うことも多くあった且つヴォイドもどんどん人を殺していきましたからね。
死ぬ時ゃみんな呆気なかった。って言葉が結構刺さりますね。
人は死ぬ時は一瞬で、脆い側面もあることはローグは幼少期からわかっていたんでしょうね。
ローグも、寂しかったし悲しかったと思うんですよね。そのような具体的な描写はないのですが、兄弟と呼んだ奴も、一生のダチも、大事な妹も、、、っていう台詞から、皆彼にとって大切な存在だったでしょうから。
でも、それでも悲しんでいる暇がないくらい彼も生き残るのに必死でここまで生き抜いてきたからこそ今更呆気なく死ぬことは出来ないんだろうなと。
この言葉の重さって、彼が大切な人々の死を経験したからこそあるものだと思います。
と同時に愛がありますね。
ハウラちゃんは、
こう言ってますが、実際にハウラちゃんの母親を殺したのはヴォイド、父親を殺したのはノアなんですよね。
でも、ハウラちゃんは責任感が強い子で、それを救うことが出来なかったと自分を責めすぎてしまっている状態です。
これまでも、これからも私の生に償い以上の意味はない、というのは悲しい言葉で、それ以外には自分には生きる資格、価値がないという意味にも捉えられると思うんですよね。
自分が自分を許せないとか、一生許してもらえないと思う辛さとかっていうのはなかなか体感しないと分かりづらい感情なのですが、私は償いどころか自分の存在自体に意味がないって落ち込んだことがあったので、もうその時はどん底でしたね。本当に当時は一生上がってこれないと思ってました。
このローグの言葉って厳しくもありますけど、だからこそ何でもかんでも自分のせいにしすぎて余計なことまで背負い込みすぎるなよって意味も含まれてると思ってて、それがいかにハウラちゃんにとっての救いになるかってところですよ。
実際ローグの言う通りで、もちろん自分が犯した"罪"(警察沙汰になるようなことから、私はちょっとした言葉だったとしても人を傷つけた経験も含まれると思っています)に対して責任を持ち償おうとすることは必要ですが、
ハウラちゃんの場合彼女自身が両親を殺めたわけではないんですよね。
両親を守れなかった、と言うハウラちゃんの気持ちもわかるのですが、既に彼女の両親は亡くなっているので、両親から許してあげるとか、あなたは悪くないなんて言われることも一生ないわけで。まさに死人に口はねえし、てめえは一生許されねえ。ですよ。
ということは、もういかにして自分自身が物事をどう捉え責任を持つ範囲を決めるかってところと、背負うべきものと背負わなくていいものを判断するしかないです。
ローグが言いたいのは、ローグだってそりゃ死んでしまった大事な妹や兄弟、友達を救いたかったと思うんですが、それは叶わなかったからきっとなんでも自分が救ってやることは出来ないなと。でも、彼彼女らの死は決してローグのせいではないですよね。
ローグが彼彼女らを貧民街に落としたのなら話は別ですが、そうではなくローグ自身も孤児でそこで出会った人でしかないので。
ローグはそのあたりもちゃんとわかっていたんだろうなというか、、、色々と何が何でも生き抜いていく術は幼少期から自然と身についていたんだろうなと思います。
生きる術って、仕事はもちろんではあるものの仕事を続けていくためのメンタルだったり、仕事以外での人間関係を充実させるとか辛いことに直面した時どう処理していくか等、多岐に渡ると思いますので。
ローグだってもしハウラちゃんのように責任を背負いすぎていたら、途中で自分はみんなを救えなかったのを償うために死ぬべきだ、自分だけ生きるなんて許されないっていう思考になっていないとも限らなかったと思います。
もしかしたら、ローグもハウラちゃんが感じているような、許されない(≒自分が自分を償い以外に生きることを許してやれない)ことの辛さというのも過去に体験していたのかもしれませんけどね。
でもきっとある瞬間に人は救えないものだってあるって悟ったのかもしれなかったり。そこに囚われていたら自分が生きていけないって気付いたっていう可能性も0ではなさそうですね。
直接的な描写はないので、あくまで推測の域を超えませんが。
ローグの好きなところというかもはや尊敬の域なのですが、今のハウラちゃんに必要な言葉だったりやり方だったりっていうのをちゃんとわかっているんですよね。
自分が一生存在を誰にも許されないと思いながら生きてた時は本当に心休まらなかったですし、早く死んだ方がいいとばかり思ってました。
多分人間にとって、大抵の人は一番辛いことって自分の存在を自分が認められない、許せないことなんじゃないかなと思うんですよね、
存在を認められないということは、死ねって言われているようなものですからね。
私はそれでも仲良くしてくれていた人とか、話を聞いてくれた人、好きなもののおかげで救われましたが、、、
ローグの場合は自分の経験を踏まえて学んだことを言ってるに過ぎないだけかもしれませんが、、、
でも、ハウラちゃんが一番辛いと思っているところに、彼女にとって一番必要な言葉や術をちゃんとわかって伝えてると私は思っていて、これが愛やな、、、!!と。
それがハウラちゃん自身の救いにもつながりますからね。ローグの言葉は、ハウラちゃんが自分自身を縛り付けていた、自分自身を辛くさせていた思考からの脱却の手助けになるものだと思います。
本当にローグはなんだろう、きっと辛かったり理不尽だと思うこと(ローグ自身も好きで孤児として貧民街で過ごしてきたわけではないと思うので)の方が圧倒的に多かったはずなんですが、
理不尽にただ愚痴をこぼすだけのことはせず、それでもヴォイドを倒すまでは死なないって言う彼の実体験に基づく行動力、生命力の強さがかっこいいというか、もうローグ大先生って感じなんですよね。笑
その上、人に必要な言葉も術も理解することもできる賢さと洞察力の鋭さも持ち合わせていて。
必死に生きてきた人だなあっていうのが色々な方面から伝わってきて、もうほんとローグを全力で抱きしめたいしよしよししたい(あぁ!?何だよテメエ!?ってキレられそう)
いや、ローグはハウラちゃんを抱きしめて欲しいしハウラちゃんもローグをよしよししてあげて欲しい(何を言ってるんだこいつは)
ローグの人としての強さって、本当にクリプトラクトがおそらく訴えようとしてるであろう人間の強さっていうものを体現してると思うんですよね。
意志を貫き通す強さと理不尽に抗い行動していく力、それを叶えていく強さとか。
それって現実世界でも共通するものだと思います。実際私達人間ですしね笑
反骨精神モリモリで勉強して知識つけて、その上で理不尽だと思ったことには抗っていかないと、未来は開けないですしね。実際に私達も過去に生きてきた人たちの抗う力があった上で生きていると思っていますので。
この列伝は、理不尽に抗って打ち勝って、未来に人々の生命と抗う力を繋いでいくってことも示唆してると思っていて、勿論それも現実世界に通じるものがありますね。
本当、こういう列伝は生きる力をみなぎらせてくれるので凄く好きです。背中押してもらいました。
とりあえずローグはかっこよすぎるし強すぎるし私の人生の大先輩です。彼のように強く生きたい。
ハウラちゃんももちろんですが、こんなに魅力的なキャラクターがいるクリプトラクトだからやめられないんですよね笑
恐ろしいことにまだローグの魅力がありますので、また時間あるときに続きを投稿します←
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