列伝 廻り巡る双天使 感想③
*感想を書くに伴い、以下列伝の内容のネタバレ含みますので閲覧ご注意下さい*
今回の記事は、主に天使長ミカエルの台詞が中心となります。
自分は何者なのかって考える瞬間は私にもありますね。
私はあまりにも人間社会に向いてなさすぎて人間ではなく魔界から来た生き物なのではないか?と思ったりしますが笑、
だからこそ探究するんですよね。人間ってどういう生き物なのかから始まり、人付き合いというものやモノの価値や社会の仕組みやもう全部、多分一生かけてもほんの一部しか知ることが出来ないくらいだと思っています。
私は人付き合いに対して特に感じることですが(相手と自分との立場や関係性による人それぞれへの立ち振る舞い等)、それだけではなく何事も探究に終わりはないと思っています。
あと、敵とは何か?というのも結構考えますね。
自分と違う考え方をするから敵なのか、ある社会的なルールに背いたから敵なのか、同業者ゆえに敵対視するのか、単純に相手が外見から内面にわたる様々な理由で嫌いだから敵なのか。
ただ私は、嫌いだからとか自分の考えと合わないからという理由で敵を排除するのではなく、
まずなんでこの人を敵だと思うのか?ということを考えます。
まあ、敵対視するというよりは関わる程度を選んだり関わらないという選択をとったり、適切な距離感を掴んだり、といった方法をとりたいですし、敵側の考え方やものの捉え方も知りたいので、排除まではしないですね。
一般的にいじめと言われる行為…というより私は犯罪行為と呼びたいのですが、気に入らないからといって排除しようとする(相手に精神的・身体的等直接的な危害を加えること)ような人間にはなりたくないかなーとは思いますが。
改めて言語化されてハッとしたのですが、確かに私も前は目的を探すのが目的だったのかもしれません。
前は自分がなぜこの世に産み落とされてしまったのかを知りたかったです。
どう考えても産まれてくるべきじゃなかったし、産まれてこない方が良かったって思ってた時期があったので、その時は特に。
産まれた理由を探して自分なりにどうにかして納得したかったのかもしれませんね。そうじゃなきゃ生きていけなかったというか、あまりにも自分という存在が虚無すぎて、全く自分が産まれてきた意味がわからなかったので。
今は、まあ両親が子供作ろうってなって作られてたまたま私が産まれてきただけ、以上!っていう現実的な答えを出してしまいましたけど…笑
この台詞の流れすごい好きですし、自分のここ数年の変化を言語化してくれた感じがして、すごい腑に落ちたというか…
ある種目から鱗でもあり、言われてみれば確かにそうかも、っていう、自分を振り返ってみるとこういうことだったのかも、てな感じで、これは名台詞だと思いますね。
特に2枚目の、大切なのは、私は何を見つけ、何者として生きようと思ったか。というところが!
生まれた意味って、正直私は後天的なもの(後付けしていくもの、ですかね)且つ思い込むもの、自分が生まれたことを肯定したいがための理由づけにすぎないと思っています。
なので、自分が生まれた意味を考えるよりもミカエルの言葉を借りることになりますが、自分が何者として生きようとするか、その結果としてその人が生まれてきた意味が生まれるんじゃないかなと。
私を私にしてくれる、ってピンとこない方はピンとこないと思うのですが、私の認識としては自分の意思で自分の心の底から偽りのない(自分的に)思いが湧いて来た時のことを言いたいんじゃないかな、という感じでしたね。
私は好きなものを好きと言ってる時に、私という人間が生きているのを感じるというか…生命力が強くなっているのを感じます。あとは好きな人たちと同じ時間を過ごしている時。
多分これは人それぞれかと思うので、自分が無意識下で湧いて来た思いに意識的に気づいた瞬間がそれに当たるものなのかなって思いますね。正解もないですし。
言葉にするのはなかなか難しいですがね笑
ミカエルの台詞って本当に数学の答え的な"模範解答"というものがない問いかけではあるんですが、このような考えを巡らせることで気がつくことがあったり、自分の言動を考えてみたり、或いはある目的がある人ならそれを達成するために逆算して自分に必要なものを見極め実行したり…
そんで失敗や成功を重ねて(人それぞれ、失敗や成功の基準や概念は異なると思います)、生きていくもんだと思ってます。
私は結構こういう一見意味がないように感じるし考えても仕方がないようなことを考えるのが好きなんですが、ミカエルがまさに自分の言葉に出来なかった変化を代弁してくれましたね。
人間も天使も魔族も、自分が生まれてきた意味を知りたい、理由づけをしたい生き物なのかもしれませんね!全員とは言いませんが。
感想が随分遅くなりましたが、ミカエルの台詞シリーズはこんな感じで、以上です!
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