新列伝 黄昏の城の黙示録①
今月新しく追加された列伝の感想です。
ざっと申し上げると、差別や正義等の在り方について考えさせられる、今のご時世での人間のありようを反映したような物語でした。
このご時世で不安や恐怖心から見失いつつありそうなものを改めて振り返させてくれるような。
今だからこそ読むのをお勧めしたい列伝でありつつ、過去に登場したっきり出自がずっと謎だった再臨アポカリプス(再臨ではないアポカリプスもいますが、おそらくじゃない方アポカリプスはただのモンスター扱いの別物かな?と私は解釈しましたが…)の謎が解き明かされる列伝でもありました。
最初期からクリプトラクトをやっていた、もしくは途中までプレイしていたけどここ数年めっきりやらなくなってしまった方々(もちろんまだ触ったことすらない方々も)にもご覧頂きたい列伝でしたね。
今回は個人的に一番共感した台詞についてだけ触れます。
*ここから下、列伝内スクリーンショット付きネタバレを含みますので、まだ列伝をご覧になっていない方は閲覧ご注意下さい*
先程申し上げた通り、私的に一番そうだよなあ…そうだよなあ…と思った台詞だけちょこっと。
(初っ端からほぼラストのシーンを持ち込んでしまい申し訳ございません…)
私もずっと自分が万物の神的な、自分が良いと思うものは全人類にとっても良いことだ、とは全く思っていません。
例えばある報道がなされるとします。政治家の不祥事や政策、芸能人の違法ドラッグでも不倫でも何でも良いです
私は時事問題については結構目を通し、自分がそれについてどう思うかを考えています。同時にそれに対して散見されるネット上での意見について、また、仮に自分と反対の意見があったとすれば、何故その人はそのような考えに至ったのか?を考えたりもします。
あとはたまに歴史を遡ったりして社会的な背景や傾向だったりも。
一応、自分の意見をアップデートさせたい気持ちが常にあるんですよね。
自分をいい意味で常に疑っていたくて。私は何かを履き違えていないか?というか、常に問題の本質を見抜きたいんです。何が根本的な問題なのか。なぜ問題として取り上げられているのか。
はたまたこれってそんなに大々的に取り上げる必要があるものなのだろうか?とか。(正直個人的には芸能人の不倫とか過剰に取り上げられすぎなんじゃ?と思ってたりも…私があまり芸能人に興味ないからかもしれませんけど)
全国民にとってあたかも重要そうに大々的に取り上げられている表面的な情報や間違った情報で安易に誹謗中傷をする人間になりたくないからです。
混同されがちだと思うんですけどイコール批判もしない。ではないです。
(誹謗中傷・批判の違いについても勿論理解しているつもりですが、常に自分を疑って見つめ直しています。)
もちろんその本質っていうのも各々の価値観によりますので、私もネット上でのとある方のご意見でハッとすることもありますね。
ああそういう見方もあるのか、とか、言われてみれば確かに私はそこは見えていなかったかもしれないとか、そういう背景があったのか、とか。
勿論情報源は基本的には研究者や政治・歴史学者、大学教授にしていますが(あと、そういった職業の誰もの意見に賛成しているわけでもこの人が言っているから本当だと安易に鵜呑みもしていません)、そういった職業でない方々のご意見にも考え直させられることが沢山ありますね。
自分でも自覚しているのですが、自分はこういった社会が理想的だなと思うが故に自分の考え方にバイアスがかかっていると思っています。
というか、だから自分の中での正義的なものがあって同時にそれは違うんじゃない?と思うこともあって。
勿論、いつだって自分が言うことが絶対正義で全人類の幸せなんだ!!と言うつもりはないし、事実そうじゃないですよね。だから人と人同士はぶつかる。たとえ裁判官であっても、政治家であっても著名人であっても。
けど、想い続けるその行為こそが正義って呼べるものなんじゃないのか(スクリーンショット3枚目参照)、という言葉に私も救われましたね。
正義ってなにか絶対的な一つが存在するものではなく、自分の中で作り上げていくものっていうのかな。
時代や社会的背景によって正義って変わっていきますからね。本当に何が正義なのかも、正義なんて存在するかもわかりませんよ。
戦時中は敵対する人を沢山殺した人が正義になったり、戦争万歳、我が国万歳、戦争に協力しない人間は非国民、というのが一般的な考えになりますもんね。
私的に怖いなあと思うのが、列伝内にも描写がありますが人って集団、多数派になるとそれが正義だと思って止まず少数派を排斥しようとする流れが出てきますよね。
もうこれはきっと私が死んでもずっとこうなんだろうな、と思っています。人間の性質上。
要は自分がいかに自分にとってそれは違うんじゃないか?と思うことに呑まれないか、あくまでも自分なりですが、その自分なりの正義を貫き通せるか。だと思っています。
けど、勿論それも社会は日々変化していくし日々自分がアップデートさせていかなければならないので、
なんというか、これは譲れないみたいな芯は据えておきながら、変化する社会にいかに柔軟に対応していくか。かなと今は思っています。
とはいえまだ私は生きて20数年の尻が青い人間ですので、先人に学ぶことはまだまだ沢山あります。明らかに勉強・経験不足の身です。だから常に自分のことも疑ってかかるんです。
敢えて自分と反対だと思う意見も見にいくのはそういう意味合いもあります。その上での自分の芯が磨かれていくと思っています。
いつもの如く長くなりましたが、この台詞は本当に響きましたね。勿論物語自体も良かったですが、この台詞だけでもこの列伝を読んで良かったと思いました。
最後に、列伝関係なくて申し訳ないですが
賛否両論あったと思いますが、私は大坂なおみ選手の闘い方を支持します
勿論、反対派の意見も見ながら自分でも政治とスポーツの歴史を勉強した上でです。
3次元でオウロンみたいな方を知ることが出来るとは思ってなかった…
大坂なおみ選手こそが絶対正義だという言い方ではなく、支持しますという言い方を選択します。
今回は以上です!最後安定の脱線失礼しました
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