momomo1124’s blog

好きなものなどひたすら壁打ちしています。

ドールという国

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今月追加された列伝『鉱国の翔龍と英雄の歌』にて舞台となったドールという国について、

個人的な解釈を述べます。

 

*ここから下、列伝内のスクリーンショット・列伝の内容についての言及があります。

まだ列伝をご覧になっていない方は閲覧ご注意下さい。*

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先ず、ドールという国について列伝で言及がありました。

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今月の列伝が公開されるまでの公式からの情報を、

鉱山資源が豊富、鍛冶技術が発達している。が、現代では人・モノ・技術等をギルサニア帝国(現代軸)理不尽に搾取され、それに不満を覚えた革命軍が反乱を起こしている。

だと記憶していた為、大方記憶通りではあったのですが、それが1000年から繰り返されているということは今回初めて知らされたのでは、と思いました。

 

ただ、1000年前のドール知った直後に、率直に思ったことがあります。

 

え、なんで????

 

このなんで????を自分なりに噛み砕いてみたところ、

・資源も豊富。鍛冶技術・魔術も各々の素晴らしい技術で発達している、ゆえに生活は困らないはずでは?

・上記の条件によりドールが独立国となるのには十分な理由になるのでは?なぜ1000年前も属国として搾取されていたのか?

ということかなと思いました。

 

※列伝を読み進めると、このなんで?????に対する列伝においてのある種答えのようなものが見受けられたように思います。

 

このなんで?????の答え(あくまでも個人的な解釈です)↓

 

①ドールの民がゾラを憎みながらも、抗う手段は様々であることを知らないから(でも悪いのは搾取しているゾラとシェイド。いつまでも生き血を吸い続けるな)

 

②ドールの民が良くも悪くも目的に対する手段が一直線すぎる(でも悪いのは搾取しているゾラとシェイド。ドールの民の努力とその努力から得た結果を私利私欲にするな、ドールの民の一生懸命さにつけ込むな)

 

③ゾラの兵士達は確かに喋ってはいるし心臓も動いてはいるけど、魂・自我がない人間の形をしたゾンビ集団=みんな死んでる。人間の形をした人間ではないもの

けど、いくらゾンビだとしても数多ければまるで自分が"自分は強い、無敵だ"といったような錯覚を覚えてしまい、理不尽な威張りに快感を覚えてしまっているから(でも悪いのはゾラとシェイド。己の魂を捨てるな、単純にとりあえず数が多い側にいればオーケーという姿勢はなんの保証にもならないしシェイドはアホを量産すな)

 

※赤字のところが一番大事です

(シェイドはゾラを操っている黒幕であることが今月の列伝で判明)

 

要するに、『ゾラの兵士達isアホ』

(シェイドはアホではない。奴の目的は判明しているけど、その理由が個人的にはまだ不明瞭なので、完全なるアホかどうかは一旦保留。

多分地頭は良い、悪知恵の働かせ方がすごい。褒めてはない。

個人的に嫌いな頭の良さではあるけど、人間を操る術については長けているのでは 個人的には厄介な頭の良さだと思います。)

 

 

 

ただ、ゾラの兵士達isアホだけでは済まない、

おそらくこの列伝ではもう少し先のことを言っているのではと解釈しました。

 

私はドールの民の純粋さとある一つの物事に対し一生懸命で、良い意味で"周り"が見えていないところが好きですし、本来安心してそうあれるのが理想的だと思っています。

そしてその理想を実現するために政治は機能して然りだと思っていましたが、3次元の今、このリアルな現実においてもクリプトラクト内においてもそうはいかない。

 

権力を持つ側は、いかに楽して自分達だけが楽しく生きるか(仕事においてなるべく楽しよう≒負担を減らそうと工夫する、は時にプラスにも作用しますが、この場合は搾取の上に成り立つ楽なのでタチが悪いと思っていますしやり方によってはマイナスにも作用し得る)で、

基本的に人間は楽な方向に向かっていくと思います。

 

全員とは言いませんが、おそらく大体の人間は一度他人が一生懸命仕事した結果で得たカネで自分が生活できるなら、真面目に働きたくなくなりますよね。

と同時に、まあその生活をし続けるためにあらゆる搾取をし続けていくわけです。抗わなければこの無限ループというかなんならもっとひどくもなり得るし感覚麻痺させられます。

 

税金は全国民平等に降りかかってきます。逃れられません。

税金を納めさせるなら、納めている側としてはせめて用途は明瞭に公開して欲しいと思っています。

会社でも経理担当いますよね。それはなぜか。その理由は様々ですが基本的にはお金の動きを明瞭にするため(利益目標を達成させるためでもあるとは思いますが、悪いこと、不明瞭なものに使われていないかチェックする機能もあるかと)ですよね。

 

権力者側的には、国民にはゾンビになってもらいたいわけです。都合よく動いてもらいたい。ローもしくはノーリスクハイリターン(権力者自身にとって)がいい。

いや、むしろゾンビの軍勢がゾンビを権力者たらしめてる、とでも言うべきか

要するにシェイド。

なるべく権力者側の観点で言う"無駄なコスト"を減らしたいし、最悪最もらしい理由さえつけたくない。痛いところ突かれると面倒だし、なんなら痛いところを突いてくる人を敵だとゾンビを扇動し国民同士で殺し合いしてて欲しいし、

自分にとって都合の悪い人間は存在ごと消したい。残念ながら現実でも権力を振りかざしてくる人間はこんなもんだと思っています。

 

今回はクリプトラクトにおいてという前提で話を進めますが、決してこれはファンタジーにおいてのみ完結する話ではなく、限りなくリアルだと思いました。(個人的にはクリプトラクトのそういうところを支持します)

 

①の理由についてですが、

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個人的には、ギルサニアの軍師のスレイマン先生の台詞がドールを支える大きなヒントになっているのかなと思いました。

私の中では知識というより知性なのかなと思いましたが、これは知識を得る手段が増えた現代人としての感覚なので…

 

当たり前ですが、理不尽に抗う術をなるべく多く知っていれば、思いつけば、必然的に実行できればその分抗う力は強くなりますよね。

列伝においてはこれがスレイマン先生の言う知識(と知性)と力にあたるのかなと解釈しましたが。

 

ただ、そもそもドールの民が抗う術を多くは知らないというよりは、知られないようにゾラ(大元はシェイド)がドールから資源や技術のみならず税金も搾取して、ドールを貧困に陥れ、抗う気力も無くさせようと→つまり抗う気力もなくして術も考えられなくなるようにしようとしたのではないかと感じました。

なんならドールの民もゾンビ化させようとしてる。

シェイドはある意味頭はいいけど、現段階でというかもう結果的にやってることがNG中のNG、愚の骨頂であるためこいつにはNOを突きつけられる自分でいたいです。

そしてゾラの兵士達isアホ

 

ここでは詳しいことは割愛しますが、関係なさそうに見えて、貧困と教育は相関があると私は感じました。(書籍も沢山出ていますし、教育 貧困とかで検索すれば色々出てきます)

というかもう人間の集まり=社会なので、もう社会って誰にとっても地続きで、究極、人間である以上関係ない人間なんていない。

世の中カネって言われるほどにカネが多大な価値を持っている世界で、みんながみんな自分さえ良ければ、の精神になっていけば、社会がどうなっていくかは想像に容易いですよね。

他者を人間と思わず使い捨てのモノのように踏みにじってでも私利私欲を満たせるならば、

と暴走する人間も間違いなく存在する。だから"まともな"政治、"真っ当な"権力は必要だと思っているのですが…この辺りはフェイロンに対する記事で言及していきます。

 

少々脱線しましたが(いつもの)

②の理由については、もう本当は生きてるだけで偉い!!!!!!さらに働いているとか偉すぎでしょ!!!!大勝利!!!!!生きてる私も生きてることもサイコー!!!!ってノリで生きさせろ!!!と思っているので、本当は色々と疑いたくもないし常に全人類、互いの権利を侵害することなくHAPPY↑↑でいたいです。

 

が、おそらく現実はそう上手くはいかないし、きっとそれはずっと私が生まれるずっと前から繰り返されてる。民主主義だって民主主義って概念が成立するのにも相当な時間かかってるのに民主主義、国民主権という概念が存在しない国も多い上に、

さらにそれを維持、常にアップデートするよう努力しなければならないし、できることなら全人類生きてるだけでサイコーHAPPY↑↑であって欲しいから、

現実から目を背けられない→木を見て森を見ず、という訳にはいかない。切り取られた表面上のHAPPY↑↑では済ませられないというかそれはもう限りなく虚構のHAPPY↑↑でしかない。

ということなのでしょう。もうその通りだと思います。各々の不断の努力、必要。

 

ドールの民は権力者の言う"無駄"なことに対して一生懸命で(リンシャンは死霊術の研究、クァンシィは鍛冶技術に没頭等 他にも色々知りたい)、それでもとても楽しそうで、

生きてるだけでも偉いのにさらに好きなことに没頭出来るなんて最高だし、私も"無駄"が大好きだし、それに何度生きている実感を得させてもらったかわからないし、自分というものを教えてくれたかわからないし。これは様々な文化が発達していることからも明らかであるように私だけじゃない。それを作ってくれた人達が生きてくれていたから享受出来たわけです。

"無駄"を侮るな、そして無きものにするな、絶対に絶やさせない。みんなの必死を守れ。

 

③の理由については、まあ英雄の歌シリーズ総合的にはこういうことが言いたいのかなと解釈しましたが、今回はドールの話をしている(つもり)なのでドールに焦点を当てます。

 

おそらく今回は人為的貧困、搾取に重きを置かれていて、これは英雄の歌シリーズで扱っている内容として一番"リアル"

ではあるものの、ちゃんとへこたれさせない工夫がなされている。少なくとも私はこれで結局権力にはどう足掻いても敵わないし真っ当さが死んで権力者が爆笑にしかならないじゃんぴえん…とはならなかったです。

むしろ死んでも屈してやらないって思いました。まさに不屈の鉱国(と私)

 

これでもかというくらいとても現実的です。個人的には人間や社会の核心に迫るこういう作品を待っていたという感じです。この列伝に携わった全ての方々を私は支持します。

 

人間はなるべく綺麗なものだけを見ていたいし楽したい生き物だと思います。だからこういった内容は、特に現代の事なかれゆるふわユートピアにおいて忌避されがちで、単純に売上だけ取りたいならば、もっと快楽や愉快な側面だけを切り取ったものを出そうとなったのではないかと

作り手側の信念と熱意を感じ取りすぎて、この列伝に関する記事を勝手にまだ書きますし、出来る事なら今出せるエネルギーは出し切りたいです。

 

全部私の勝手、これも権力者からしてみれば全部"無駄"

 

であり、"無駄"はやっぱり最高だし私は積極的にやっていく所存であるのと、総じて言いたいことはドールの民の努力と懸命さを悪用するな、つけ込むな、バカタレ!!!!!です。

 

 

私はドール大好きですよ。だって一番クールな戦い方してるし。

搾取して自分達を苦しめてきた奴なんて殺意沸くはずなのに(少なくとも私は死ねと思う)、軍師の指示とはいえそれでも死者を出さない約束を忠実に守り、実行したんだから。私はその姿勢を一生学ばせて頂きたいです。

私にとってはクリプトラクトの世界で一番最初に行きたい国。貫こうドール道

 

 

しかしやっぱり最終的には

ゾラの兵士達isアホ

に帰結してしまう。なんの話してたんだ私、ドールの話じゃなかったのか

 

ただ、総合して、ドールは最高にクール

 

この後も余すことなくドール(フェイロン)の魅力を煮詰めていく所存です

 

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