momomo1124’s blog

好きなものなどひたすら壁打ちしています。

進撃の巨人を観ています②

一旦自分の中での情報整理です。

※ここから下、作品のネタバレ含みますので閲覧ご注意下さい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かなりベタな話題ですが、エルヴィン団長についてです(主にウォールマリア奪還戦付近)

 

正直、最初はエルヴィン団長が全ての黒幕でエルヴィン団長が人類を減らすために巨人の発生やら何やらを企てていたのかと思っていました。笑

シーズン3まで観たところ、一応そういう訳ではなさそうな様子でしたね。

ですがウォールマリア奪還戦での明らかに負け(死)が明らかなあの状況で新兵を特攻させるのは、あかん…完全に狂ってやがる…と思いましたが、

多分あの場にいたらああするしかないだろうし新兵は兵長周りから圧倒的信頼を得ている団長には逆らえないだろうし、

あの新兵達を高揚させる感じがリアルで怖かったですねー、明らかにこれから死に行く前ってああいうテンションにならないとやれないんだろうなと…

 

とはいえ、人間はいつか必ず死ぬ、ならばどうやって死に行くのかが重要だっていうのはある種の真実ではありますがそれを特攻させる理由に使うのはダメでしょう…

と側から見てるからそう思いますが、あの極限状態と調査兵団に所属していたら空気に飲まれざるを得ず、

むしろあの中で自我(自分の信念)を保つことって相当難しいだろうなと思わされるほど、無意識にエルヴィンの気迫に飲み込まれそうになる刺激的なシーンでした。

 

とりあえずエルヴィンについて思うことはあったのでそれをいくつか。

 

・ある種の真実(エレン家の地下、エレンの父親が残した巨人についての資料)に辿り着いたところで、結局エルヴィン自身の私怨晴らしたいだけでは

と思いました。

 

一見、エルヴィンは良いこと(人類救済のための一つのヒントのようなものを得られる)をしているように見えますし、確かにこういう見方も出来なくはないとは思います。

勿論エルヴィン自身の真実を知りたい、という探究心と信念もあったと思いますが、どこかで父親の無念を晴らしたい気持ちもあったのではないかなと思いますね。

真実を自身の手で必ずとらえるということにエルヴィン自身も無意識に縛られてしまっていて、それが呪いにもなっていたのではないかなと。

 

こんなこと言うのは野暮かもしれませんが、結局真実といえどエレンの父親が残したもの、つまるところ"エレンの父親というフィルターを通しての真実"に過ぎないですし、真実(の一部)に辿り着けるのはエレン自身のみ、という。

ある種の皮肉かもしれませんが、結局真実に辿り着いた後にどうしたいのか(途中までは人類が生き残るための手がかりと言っていましたが…)を最終的には見失ってしまって、私欲(自己満足)が勝ってしまったのだと思いましたね。

 

・それでも特攻によって死にに行くことを選んだのは、リヴァイのエルヴィンに対する忠誠とも言える信頼に、無意識にエルヴィンの中で何かが満たされたから?

かなーと思いました。リヴァイとの会話の後でのエルヴィンの何かモヤが晴れたかのような表情については詳しく説明されていないので憶測に過ぎませんが。

 

これは今までは真実に辿り着くために必要な作戦だと割り切っていた・調査兵団員の死に対して冷めていたのに対し、実はリヴァイからの厚い信頼を得ていたことに気が付き満足してせめて死に方くらいは選ぶというエルヴィンなりの振り切り(ケジメ)とも捉えられますし、

この特攻作戦が何かしらの役に立つ可能性が0に近いが完全に0ではないと踏んだのかもしれないですし

いやでも新兵まで巻き込むのはちょっと←

リヴァイへの信頼に応えるという意味でエルヴィン自身の願望をリヴァイ達に託したという風にも捉えられますし…

 

エルヴィン存命時に直接ハンジを次期団長に任命した、つまり後の団長ポジションをハンジに託したと考えると、せめて最期にリヴァイ達に何か貢献出来そうなことを捻り出したというのが有力ですかね。

いやでも新兵巻き込むのは←以下略

 

・リヴァイが最終的にエルヴィン巨人化させ生き返らせる対象として選ばなかったのは、おそらくエルヴィンが自身の願望に縛られており、それが無意識的にエルヴィン自身の呪いになってしまっていたであろうことに気が付いたから?

あとはエルヴィンが自身の願望成就のために背負った団長というポジション、それに伴う責任感から解放させたいというのもあるんでしょうか。

ただここはエルヴィンがプレッシャーを感じていたというより真実に辿り着きたいという願望が強く出ていた気がしたので微妙ですね。

もしくは表には出さなかったけれども実は相当なプレッシャーに押し潰されそうだったという可能性も無きにしも非ずですが…

 

或いは、本来は人類の存続のために(目的)真実いわば巨人の正体に辿り着きたい(手段)、だったのが、

段々と自らの手で真実に辿り着きたいという本来の手段が私欲・私怨が強まって目的化してしまっていたことをリヴァイが悟り、本来の目的を見失っていない(手段を目的化していない)のはアルミンの方であるとリヴァイは判断したから、というのも可能性としてあるんでしょうかね。

 

 

結局エルヴィンは様々な立場から様々な見方で描かれたのは間違いないと思いますが、でも流石に新兵巻き込んで特攻は←以下略

 

もう作中では死亡しているので今後は一切出てこないか回想で出てくるかどうかですが、エルヴィンについては最期まで疑問だらけの人物だったと個人的に思ったので、書き残しておきました。

おそらくこれといったエルヴィン人格像は無く、どう彼を捉えるかは本当に受け手に委ねられるような、一石を投じるキャラの一人だったのかなという印象です。

 

 

来年1月〜放映予定のファイナルシーズン後半、震えて待ちます!