momomo1124’s blog

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英雄の歌と暁の平原 個人的な見どころ①

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少し間が空きましたが、今月公開の列伝の個人的に思う見どころをまとめたいと思います。

 

早速ですが、

・テフレアとベルモントの身近な人との別れの向き合い方の対比

が個人的にはかなり見どころだなと思いました。

 

*ここから下、列伝のネタバレを含みますのでまだ列伝をご覧になっていない方は閲覧ご注意ください*

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜここが見どころだと思ったかというと、

テフレアは、テフレアを庇って死んでしまったローランの死にショックを受けながらも(列伝内に詳細あり)

ローランがやってきたことをテフレアが引き継ぐ(ローランがやってきたこと・役割を不器用ながらもテフレアがこなす)ことでローランの死に真正面から向き合い、ローランが生きていた証を残そうと奔走しており、かなり強い人間です。

また、おそらくスレイマンの助力も大きかったと思いますが、テフレアは割と自分自身でなんとかする系のタイプだなと感じました。

 

出来ることならこういった向き合い方が理想ではありますが、

 

みんながみんなテフレアみたいにはなれない

 

 

というのも、身近な人との死別は大半はベルモント状態になる人の方が多いのではないか?と私は思っています。

ベルモントはテフレアとは対照的に描かれていたように感じました。

ベルモントはフアナとの死別を受け入れることが出来ず、俺はもう無理だ…生きる意味がない…状態で足踏みしていた印象でした。対しテフレアは例えるならがむしゃらに前に進もうとしている。

 

けれども、決してそれを否定しない且つ身近というより彼の場合生き甲斐だった人という方が近いでしょうかね、

ベルモントなりの死別との向き合い方もベルモント(とオスティナ)のやり取りでしっかり描かれていたのが凄く良かったと思います。

 

具体的には、自分自身の足で立つテフレアと、今にも崩れそう(フアナの死を追ってしまいそう)で危うい状態のベルモント

けれどもベルモントに否定的ではなく、そんなベルモントにも支えようとする人(オスティナ)がいて、決してみんながみんな自分の足で立たなければいけない訳ではなく、人の力を借りて立とうとすることにも肯定的である。

終わり方も、ベルモントが若干上振れてきたがまだ不安定な状態というのが、死別というものはそれほど受け入れ難いものであるということが描かれていたのもリアルでした。

フアナが魂の状態でベルモントにしっかり別れを告げていた(ここにいる自分は魂だけの存在だから、もう生者であるベルモントと一緒にはいられないとはっきり言っていた)のも現実的で良かったです。

 

この辺り好みは分かれそうですが、私は割とリアルな設定を好むタイプなので死んだ人は生き返ってこない、戻ってこないという事実をベルモントに突きつけたのはフアナなりの誠実さと優しさで個人的には好印象でした。

 

勿論オスティナはフアナにはなれないし、フアナは戻って来ないし、フアナの代わりにはなれませんよね。

それでも、そんなベルモントを一生懸命支えようとする人(オスティナ)がいるという希望も残す感じが凄く良かったと思います。

別れに対して夫々の向き合い方があるということを指し示していて、別れって決してファンタジーだけで完結するものではないので生きている私達にもいつか必ず訪れるもの。

 

私はまだ自分にとって印象深い方の死を経験したことがありません。

なので、正直自分は今のところはテフレアタイプだと自覚していても、いざその時になったらベルモント状態になるかもしれませんし、身近な人がベルモント状態になるかもしれません。

 

その時は自分はテフレアやオスティナのようになれたらいいなと思いましたが、かといってベルモントのことも決して否定したくないなとも思いました。

 

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この場面は必見ですね。今見返しても目頭熱くなります(声優さんの演技も素晴らしいです)

 

 

そりゃローランもフアナも生きていた方が良かったですが、みんな永遠には生きられないですよね。

生者である限りいずれはテフレア、オスティナ、ベルモントも死にます。私達も。私がみんなより先に死ぬ可能性もありますし、逆に自分一人が生者として残り続ける可能性もあります。こればかりはわかりませんが、生者である限り死は平等にいつか訪れるのは事実です。

 

自分はあまり生死共に執着がなくまあそん時はそん時だなといった感じですが、自分が死んでも自分と関係のある人達にとって良い世界になっていることが一番の願いです。

 

別に自分の死に悲しんでくれとは思わないし、むしろああ、なんかこいつオモロイ奴だったな…今までお疲れさん〜くらいのノリでさよならして、みんなには元気でいて欲しいですし、

まあ大体みんなパートナーや家族や別の友達が沢山いるのもわかっているので、この辺りは全然心配してないですね。

 

この列伝では、物理的に倒すとか殴るとかだけではなく、様々な形での生者と死者の戦い、のようなもの(ここではある種生者は元生者の死という試練と戦っていますよね)がテーマになっていたのかなと感じました。

そういった点では突き刺さるテーマではあるものの、自分としては現実と向き合うことを大事にしているので個人的にはお勧め、支持するスタンスですね。

 

ほかにもいくつか見どころがありますので、また別口でやります。今年の年末は外出も憚れることですしいい機会かなと。

 

今回は以上です!

 


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