momomo1124’s blog

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英雄の歌と暁の平原 個人的見どころ②

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今回の列伝で、私が素晴らしいと思った最大の点は、英雄の歌シリーズ自体は6話完結のドラマくらいの長さではあったものの、

 

最終的に

伝えたいメッセージが極めてシンプル且つ明瞭だった

というところです。

 

(おそらく、個人的なものですが)この列伝の着地点に来た時には、ここにつなげるまでの説得力が凄すぎて、『やられた…!!』といった感じでした。

 

 

※ここから下、列伝内スクリーンショットありのネタバレ含みます。まだ列伝をご覧になっていない方は閲覧ご注意ください※

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

早速ですが、

 

結局のところ

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↑要するに全部これ!

 

このメッセージに帰結させるために今までの英雄の歌シリーズがあったんだなと、腑に落ちまくりでした。

 

 

生きているのが辛いと思う人に自殺するなとか死に逃げるなとか、無責任にそういうことを言いたいわけではないと思いました。というか死は逃げではない、と私は思っていますが。

実際、残された生者達(特にベルモント)の痛みがかなり鮮明に描かれているので、生きているゆえの辛さも間違いなくあります。

 

ただ、実際問題死に急がなくても、人間みんないつか死ぬので。

それも、英雄達の肉体的な死と英雄達の魂が尽きていよいよ本格的な別れ、これらを生者に突きつけているので、人間いつか全員死にます…そして誰かの死は自分は生者である限りぶち当たる壁です…という現実も暗示していたかと思います。

 

死は未知のものなので、死を恐れる気持ちはわかるというかまあ恐れて然りですが、

個人的には正直人生にもう満足しているので、本当にこんな人間が充分すぎるくらいの幸せをもらっていると思っていて、本当にいつ死んでも良いなと思うようになってから、むしろ自ら死ぬ方法を考えるのはなかなかコスパが悪いかもなと思うようになりました。

 

とりあえず生きてるうちはまあなんとか生きようかな、死んだら死んだでまあいいかみたいな感じです。

勿論、まだ行きたいお店とか国とかはあるものの、それはオプションみたいな感じです。

もう根源的な幸せは手に入れてしまったというか、本当にこんな人間は生きているという事実だけで手に余るくらい。

こんなのとっくに死んでておかしくないですからね。むしろ今現在まで自分がなぜか生きている…(かなり疑問)という感覚です。

 

過去に、「〇〇さん(私)は生き急ぎすぎているからもっと流れに身を任せるくらいの感じで生きていいと思うよ!」と大学の先生に言われたことがあります。

今、その言葉の重みというか重要さをしみじみと感じています。本当にそんな感じで良いし、むしろそれくらい気を楽にした方が色々振り切れて、そこからはずっと今が一番楽しいですね。

生死への執着を手放したら意外と手軽に生きる満足度を得られて自分でも驚いています。自分が育った環境もだいぶ影響しているとは思いますが、もしかしたら意外と使える?ライフハック…かもしれません

 

私が影響を受けた方々はまだ皆様ご存命ですが、自分としてはそういう方々から受け取ったものを忘れないし自分がやっていくという意味で継いでいきたいと思っています。逆にこれ以外に自分がやれることはない気がしています。

 

要するに、

人間は必ず死ぬけれども、生きている人間がその死んでしまった人間の思いとか技術だったり、人となりとか、そういうものを様々な方法で受け継いでいくという行為を通して人の生死は循環しているんじゃないか?

ということを言いたいのではないかと思いました。

 

あとこれは歴史を学ぶ意味でもあるのかもしれません。

例えばですが、世界人権宣言って何が目的?どういう過程を経て宣言されたの?ということを改めて問い直してみると、現代では当たり前にあると思っていたものが実は先人達の犠牲や努力の末に勝ち取ったものであるとわかるとか。

そういうことを言いたかったのかなと個人的には解釈しました。

 

ボリュームのあるお話にもかかわらず、このシンプルなメッセージに帰結させたのが本当に凄いです。

結局これが言いたかった!という芯をを6話の話を通して説得力を持たせていて、おったまげましたね…!実は伝えたかったのは極めてシンプルなメッセージだったというのにグッときました。

沢山ある伝えたいことの中から厳選された感じで、こういう思想信条が明瞭且つダイレクトに伝わってくるものは個人的には凄く好きです。

 

今回は以上です!

 

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