momomo1124’s blog

好きなものなどひたすら壁打ちしています。

進撃の巨人を観ています①

今月から観始めて、あっという間にファイナルシーズン突入しました。

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毎回伏線張られるので毎回意識的に今日はそろそろお開きに…とならないとつい観てしまうのと、

割とすぐ伏線回収してくれるのでかなりスピード感は良いです。

あと調査兵団達が飛び回るカメラワークが凄すぎる!あまりアクションものは好んで観ないですがこれは凄いなと思って、もしかしたらアクションものに目覚めるかもしれません笑

映像もめちゃくちゃ綺麗です。

 

今回はファイナルシーズンに備えて、ここまでの情報量が多すぎるので一旦考察整理したいと思います。雑記です。

(アニメ版はファイナルシーズン後半の放送がされておらず未完結のため、そちらに備えます)

 

 

進撃の巨人はどんな物語か?

→戦争を様々な角度と立場で紐解いていきながら「自由」とは何かを探り続ける物語

だと私は解釈しています。

 

というのも、厳密に言えば自由とはいえその自由は基本的には法の縛りの上で成り立っているので、何のしがらみもない状態ではない、というのが前から出てた個人的結論でした。

 

ではそれが真の自由なのか?と言われたら確かに疑問に思う人はいるだろうなとは思いますし、真の自由は法の縛りさえも破って自分を何もしがらみのない状態にすることだ(私はこの状態は圧倒的暴力・支配によって成り立ち得るものだと思います)、それこそが真の自由なんじゃないか、

と言われたら個人的には反対の姿勢ですがまあそう考える人もいるんだろうなとは思います。

多分主人公はこの境目で揺れている最中なのかなと(シーズン3までの視聴段階では)

 

で、何故そこで戦争を持ち出すのか?と言われたら、

単純に巨人達(敢えての達です…色々あるんですが)と人間が戦う物語であるのと、

縛りありきの自由が最も脅かされる、つまり国家・王・天皇等(進撃の巨人は王政制度っぽい、とりあえずざっくり国家(公的)機関ってところですかね)に生存権を握られている状態と言いますか、

進撃の世界ならば圧倒的権力を王が持っている、その気になれば国民の生存権を暴力と支配によって一瞬で捻り潰すことが可能な状態、それが戦争に該当するから、それを紐解くことで自由な状態とは何かを考えることが可能だから、

と今のところは解釈しています。

 

実際、戦争を彷彿とさせる描写(まあ巨人との戦いが最も顕著ではありますが)がいくつもあるどころか基本常に戦争のテンションですね。

これが恐ろしくリアルで、戦争はただ戦いたいので今から始めます!というのではなく、

情報統制(壁や王政の存在)・軍隊の心理的コントロール・戦争プロパガンダ・信仰心が利用される様・人種差別等、

キリがないほど沢山の地ならしを経て戦争をすることに違和感を感じなくさせているんだな、と戦争の火種は日常的に転がっていることに気付かされます。

 

これらの描写があまりにも丁寧に描写されるのと、常に究極の2択(そもそも2択しかないって思わせるのも上手い)を迫られている感じがするので一瞬たりとも気が抜けないですね。

少なくとも常にそれなりの緊迫感はありつつ、でも生きている以上、個人的には一生避けては通れない問題だと思っているのでつい観てしまうんでしょうね。

考え続けろ、の圧が強いです(最高です)

 

ちなみに、アニメ内で途中途中に入る公開可能な情報(進撃用語の解説、モノローグ的なもの、キャラの関係性図等、物語を読み進めるのに助かる情報なので大変有り難いです)のうち、

シーズン3の最終話(エピソード22)の公開可能な情報がこの作品が最も訴えたいことなのかなと現段階では思っています。

 

戦争は賛成か反対か、右派か左派か、という2極論争のどっちか、というよりも、

これを観て考え続けろ、ということを訴えたがっている感じがしましたね。

とはいえ結論は出せません、答えはありません・出ません、で終わらせるのではなく、

自分なりにブレない芯を持った上で自分はこう思う、と言えるところまでがセットなのかなとは感じましたが(というかそうじゃないと劇薬にもなり得るんじゃないかなと)

エヴァンゲリオンとは別ベクトルで完全に受け手の解釈次第の作品だと思いました。

 

あと常に人類に対する怒りと皮肉が伝わってくるのが良いです。

 

個人的にはフィクションはフィクションだと切り離せないどころか、現実に向き合え!!の圧が強すぎて現実と向き合わざるを得ないので好きな作品です。作品の魂を自分の中に取り込みたいと思ったので。

 

ファイナルシーズン後半、公開はもう少し先ですが毎週、次週が待てない!と騒ぎつつ固唾を飲みながら見守ることになりそうです笑